グレゴリー・ハインズ、癌のため死去。享年57歳

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アメリカが愛するエンターテイナー、Gregory Hinesが8月9日(土)、癌のためロサンゼルスで死去した。57歳だった。この世代で特に多芸なパフォーマーだったHinesは、'92年、『Jelly's Last Jam/ジェリーズ・ラスト・ジャム』でトニー賞を受賞。タップダンスのみならず、テレビや映画俳優としても活躍した。

Hinesは'01年のAP通信のインタヴューで「思えばダンスをしないときなんてなかった。生きているという実感は、両親を思うことのほかに、歩いて、話し、ダンスをするときだ」と話していた。

Hinesは'46年2月14日、ニューヨーク生まれ。兄のMauriceといっしょにジャズ・タップ・デュオを組んで幼い頃から国際的なスターとして活躍した。'78年、ダンサーのEubie Blakeの生涯を描いたミュージカル・レヴュー『Eubie!』に兄と出演。Hinesの単独での映画出演は『Cotton Club/コットンクラブ』('84年)、『White Nights/ホワイトナイツ白夜』('85年)、『Running Scared/シカゴコネクション夢見て走れ』('86年)、『Waiting To Exhale/ため息つかせて』('95年)ほか多数。テレビでは'97年のシリーズ番組『Gregory Hines Show/グレゴリー・ハインズ・ショー』が有名。また、NBCの『Will And Grace/ふたりは友達?ウィル&グレイス』にも繰り返し出演している。音楽では、HunesがLuther Vandrossと共演したヒット「There's Nothing Better Than Love」('86年)は、いつまでもR&Bファンの心に残るだろう。

Hinesの旧友、Bernadette Petersは、次のようにAP通信に話している。「彼のダンスはとてもリアルだった。本能や衝動、驚異的な想像力から出てくるものだった。成すこと全てに心と魂が注がれていた」

ブロードウェイでHinesを指導した監督、George C. Wolfeは「彼はシンガー、ダンサー、俳優、そしてパーソナリティとして、またとない純粋なパフォーマーだった。才能の生かし方を知っていた」とAP通信に語っている。

Hinesには、婚約者のNegrita Jayde、父親のMaurice, Sr.、兄のMaurice、2人の子供のDariaとZach、継子のJessica Koslow、孫のLucianが残されている。葬儀の日程は未だ発表されていない。

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