ディクシー・チックスのナタリー、サイトに公開書状

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Dixie Chicksのメンバー、Natalie Mainesがメディアと音楽業界、ファンへ向けて公開書状を書いた。これは、ドイツの出版物に対して書かれたもので、公式サイトに掲載されている。記事では、仲間のMartie Maguireが、Dixie Chicksは「これ以上この国のシーンと一緒にはやっていけない。この国は私たちの故郷にはなり得ない……だから、私たちはビッグなロック・ファミリーの中にいると思うことにする」と発言したことについて触れている。

●公開書状全文

読者へ:
慌ただしい「ロック・ライフ」の合間を縫って、この手紙を書いている。知っての通り、私の仕事は私であること。私たちが言った、または言った覚えのない発言すべてに反応する暇はない。ほかのことにつぎ込まなければならない時間と労力が無駄に消費されるだけ。納税者のひとりとして、国が借金した870億ドルの新たな負債を支払うために、忙しく稼がなければないけない! それに、たくさんの人が電話の返事を待ってるわ。

次のメッセージを読んでね。

メッセージ1:
サダム・フセインが電話をしてきた。大量破壊兵器がどこにあるか知りたがっている。サダムさん、よく聴いて。前に言ったでしょ。そんなこと知らないわ。この件についてはホワイトハウスに訊いて。

メッセージ2:
カントリー・ラジオが電話をしてきた。カントリー・ミュージックを止めるかどうか知りたがっている。いたずら電話に違いない。主催者がドアまで案内してくれたのは半年前なのに、どうやって今からパーティを抜け出せというの?

メッセージ3:
Sheryl CrowとLenny Kravitzが電話で金曜の夜のパーティはどうするのか尋ねてきた。答えは簡単。行けないわ。Ashton(Kutcher)とDemi(Moore)のパーティが入ってるから。

メッセージ4:
G. Gordon Liddy、Rush Limbaugh、Don Imusがまた電話をしてきた。飛行機事故について尋ねたい、と。いいこと、この話はもう古いの。ごめんね。でも、事故で死んでいないから大丈夫。明るい面を見て……私たちはいつだって飛び回ってる。

メッセージ5:
アーノルド・シュワルツェネッガーが電話をしてきた。来週「例のジャムでいっじょにドレーニングをじだい」って。う~ん。キモいー、コワいー。Emilyの「あの発言」を聞いてないか、私たちには夫がいるのを知らないんじゃない!

ね? 仲間を弁護する時間がない理由がわかったでしょ? 仲間といえば、Martieが、きちんとした形では言わなかったけど、ハッキリさせたいことが2つあるって言ってた。ひとつはACMアワードを獲得できなかったことを嘆いていないこと。ACMがどんなものかわかっていれば、そんなことを言うと人は誰もいないと伝えた。でも、彼女はハッキリさせたかったみたい。2つ目は、「ロック・ファミリー」の一員と言った覚えはない、ということ。私は何度も、そんなことハッキリさせる必要はないと言った。現時点では、ロック・アルバムを作ってないし。実際、前作はブルーグラスだったと思う。わかったでしょ、ご勝手に。

この業界のいいところは、親切にアドバイスしてしてもらえること。この前、Ozzy(Osbourne)に電話して、どうしたらいいか聞いた。彼、何て言ったと思う? あ、ちょっと待って。信じられないだろうけど……P. DiddyとEminemから同じ時間にメッセージが。こんなのあり得えないわ。ちょっと返事をさせてね。話は後に、悪いわね。で、何だっけ? あ、Ozzyね。彼、何て言ったと思う? 私にも理解できなかった。でも、結局、かなり面倒だってことを言ったんだと思う。“クソったれ”って言ってたわ。ありがとう。私もそう思う。で、こうしたの。説明、謝罪に、この文章で触れないとね。あっ、ところで、サイトに来たついでに、Tシャツも買ってね。今、飛行機事故のセールスをやってるの。かなりお得よ。

もう時間がないわ。Keith(Richards)とMick(Jagger)がリムジンの中で待っている。毎週火曜日の夜に5人で集まるの。KeithはMartieとバイオリンのレッスンに夢中。「Faded Love」を演奏できるよになったわ。Mickは毎週Emilyと「Dueling Banjos」。来週はロック・ファミリーの再会でみんなをあっと言わせると思う。でも、彼らが私たちから学んでいるわけじゃない。彼らと会うと、私が「ロック」の新しい形について考えさせられる。みんなありがとう……最高!

愛を込めて、Natalieより。

PS。このメッセージはドイツでも掲載する予定。気に入らなかったら、勝手に翻訳してね。

Dixie Chicksは現在、米国外をツアー中。海外公演は10月4日、オーストラリアのシドニーで幕を閉じる。

(C)LAUNCH.com
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