シンガー・ソング・ライターのエリオット・スミス、34歳で死去

ツイート
'97年の映画『Good Will Hunting』のサウンド・トラックのダークな曲で知られるシンガー・ソング・ライターElliott Smithが、10月21日(火)、34歳で亡くなった。自殺だと思われる。Smithは、ナイフで自傷したと見られる胸部の傷が原因で、LA郡大学の南カリフォルニア医療センターで死亡した。LAの郡検死局のスポークスウーマンは、Smithは一緒に暮らすガールフレンドにLAのアパートで発見され、病院へ運び込こまれたと話している。その後、1時間以内に死亡が確認されたという。

Smithは、批評家に賞賛された5枚のソロ・アルバムを発表しており、映画『Good Will Hunting』でフィーチャーされた「Miss Misery」で、'98年のアカデミー賞最優秀ソング部門にノミネートされた。この年は、映画『Titanic』のテーマソングだったCeline Dionの「My Heart Will Go On」が同部門を受賞している。

本名Steven Paul Smithは、'69年8月6日にネブラスカで誕生。ダラス、ポートランド、オレゴンで育つ間にピアノとギターを弾くようになり、13歳から曲を書き始めた。その後、マサチューセッツ州、アマーストのハンプシャー大学に入学、哲学の学位を取得した。ポートランドを根拠にしたパンク・バンドHeatmiserに参加後、ソロでレコーディングを始め、'94年にデビュー・アルバム『Roman Candle』をリリース。その後、セルフ・タイトルのアルバム('95年)、『Either/Or』('97年)と続いた。

'97年、映画監督のGus Van SantからMatt Damon、Ben Affleck、Robin Williamsらが出演する映画『Good Will Hunting』のために数曲を提供するよう頼まれる。映画はアカデミー賞で(9つノミネートされたうちの)2部門を受賞、1億ドル以上の興行収益を上げた。この成功により、Smithは続く2枚のアルバム『XO』('98年)『Figure 8』(2000年)の制作費を増やすことができ、両アルバムは、ビルボードのトップ200アルバムの中ほどにチャートインした。

Billboardによると、Smithは『From A Basement On The Hill』とタイトルがつけられた6枚目のアルバムを制作中だったという。最近、2曲をフィーチャーした限定盤のシングルがリリースされたが、すぐに売り切れている。11月には、Built To SpillやSonic Youthと一緒にLAの<All Tomorrow's Parties>フェスティヴァルに出演する予定だった。

Smithは、アルコールとドラッグの中毒に苦しんでおり、今年の6月、『Under The Radar』誌にアルコール中毒との葛藤について語っていた。「NYに住んでいたとき、数年間、本当にひどいアルコール中毒だった」というSmithは、ビバリーヒルズにあるニューロトランスミッター回復センターで治療を受けたと話している。

LAUNCHは、'98年、「Miss Misery」がアカデミー賞にノミネートされた直後にSmithと話をしている。彼は、オスカーにノミネートされたと聞き、心底驚いたと語っている。「寝てたんだ。マネージャーのMargaretが電話してきて起こされた」「LAのホテルにいたんだけど、ビックリしたよ」

また彼は、『Good Will Hunting』のサウンド・トラックに収録された曲は「Miss Misery」以外、映画ができる以前に書かれたもので過去のアルバムに収録されていると語った。また、初めて俳優のBen AffleckとMatt Damonに会ったときのことを「撮影が全て終わったときにMattとBenを見かけたよ。映画では流れなかったけど、サウンド・トラックに収録された曲を歌ってるときに、Mattが来たんだ」と話している。

献身的なファンを持つSmithは、自分のファンは流行に関係なく、自分の音楽が好きでコンサートに来るのだとLAUNCHに話している。「だから、ものすごい数の人々が僕を観に来るわけじゃない。僕は流行とは関係ない」「僕がプレイするのを観に来る人は、僕のプレイしてるものが好きだってこと。それは嬉しいよ」

Smithはまた、自分は何かテーマを決めて曲を書くことは出来ないとも語っている。「何か書くことを見つけて、それを曲にする人もいるだろう。でも僕にはそういうことはできない」「曲の概観が出来上がるまで、自分が何について語ろうとしてるのかわからないんだ。それから見直して、“ああ、なるほど。こことあそこを変えよう”ってなるんだ」

(C)LAUNCH.com
この記事をツイート

この記事の関連情報