マイケル・ジャクソン、児童性的虐待容疑で、様々な人の思い

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今週末、世界中の新聞がマイケル・ジャクソンの逮捕を報じたが、今度は裁判に向けて報道の準備を整えている。この裁判はO.J.シンプソンの騒動を凌ぐものとなるかもしれない。一方、ロンドンやパリ、また、カリフォルニアにあるネバーランド牧場の外には、ジャクソンを支援するファンが集まり、彼に対する児童性的虐待罪の告訴に抗議した。中でもエリザベス・テイラーをはじめとする友人たち数人が、彼の擁護に立ち上がっている。

11月20日(木)に行われたVH1アワード授賞式の撮影サイドでは、シャナイア・トゥエインとロブ・トーマスが、容疑について熟知してないとの理由で、事件に関する質問には答えなかった。しかし、女優/コメディアンのキャシー・グリフィンは、ジャクソンに対して“慈悲”はないと発言。彼女は多くの支援者に対して“嫌気”を感じると語った。女優のヴィヴィニカ・A.フォックスは、裁判の結果によってジャクソンの遺産と“伝説の名”に傷がつかないことを望んでいるという。彼女は「子供たちのためにもハッピーエンドで長引かず、引きずることがないように願っている」と語っている。

いずれにせよ、マイケル・ジャクソンは、14歳以下の児童にみだらな性的行為を働いた容疑で裁きを受けなければならない。報道では、被害者はネバーランド牧場を訪れた12歳-13歳の男子児童だという。罪状認否は1月9日に行われる。

ジャクソン一家の友人、ステイシー・ブラウンが、ジャクソンのために集会を開いている。彼女は、支援者の中にジャクソンが児童虐待者だと思っている人は一人もいないという。NBCの番組『Today』に出演した彼女は「疑いの余地はまったくない」と語った。ブラウンは、人々は金が欲しくてジャクソンを告発したと仄めかした。

12月1日発売の『Newsweek』誌は、この事件の中心となている少年はハリウッドの病院に入院しており、腹部に腫瘍があって快復の見込みは薄いと伝えている。少年は家族といっしょに社会福祉事業員の勧めで夏のキャンプに参加した。その際、交流を深めたキャンプの主催者でコメディクラブのオーナー、ジャミー・マサダは「医者からあと2週間と言われている」と話している。マサダは少年の生きる意志を高めようと、ひとつの約束を交わした。栄養をとって体力作りをすること。そうすれば、望みのスターに会わせてあげる、と。「少年が会いたがっていたのはクリス・タッカー、アダム・サンドラー、そしてマイケル・ジャクソンだった」とマサダは言う。

サンドラーとタッカーは問題なかったが、マイケル・ジャクソンは少し難しかった。彼は最終的にネバーランド牧場の電話番号を手に入れ、職員を見つけて頼んだ。「お願いだ。この子は死にそうなんだ」。最後にはマイケル・ジャクソンと連絡が取れた。だが、今となっては、このねばり強い行動を後悔している。『Newsweek』の報道では、少年は訪問中に何度も虐待を受けたという。

ジャクソンは昨年2月、イギリスのドキュメンタリーで初めて少年との関係を暴露された。ドキュメンタリーの中には2人が手を握ってる場面や、少年と彼の弟がジャクソンのベッドでいっしょに寝る話が登場する。放送終了後、少年の母親は、性的な問題はまったくないと話し、ジャクソンを弁護した。しかし、家族の友人が『Newsweek』に語ったところによると、母親はジャクソン側からメディアの目を避けるために南米への移住を提案された際、態度を変え始めたという。最近、彼の母親と接触したこの友人は「一家はまったく口をきこうとしなかった」と話している。警察当局が介入したのは、少年がセラピストに容疑をうち明けた後だった。

『Newsweek』はまた、少年の離婚した父親が、母親が子供を監視せずに宿泊させたとして、安全性の危惧を理由に、親権の復活を弁護士に依頼したと伝えている。

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