アウトキャスト、4年越しの裁判に和解か

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アウトキャストとローザ・パークスの4年に及ぶ訴訟が解決しそうだ。報道によると、アウトキャストおよびアリスタ・レコードは、若者を教育する目的でローザ・パークとアラバマ州モンゴメリーの公民権運動をテーマにしたCD/DVDの制作に同意したという。双方はまた、金銭的な和解も模索しており、パークス公認のアルバム『A Tribute To Rosa Parks』のリリース以来、問題の楽曲に伴う損害賠償金額を算出している。

パークスは当初、グラミー賞ノミネート・アルバム『Aquemini』('98年)の曲に彼女の名前を使用したとして、アウトキャストと所属レーベルを訴えていた。アウトキャストの弁護士は、楽曲「Rosa Parks」は米国憲法修正第一条(※言論の自由に干渉することを禁止)に保護されていると主張。しかし、裁判ではパークスの名称使用はアウトキャスト側が言うように「シンボル的な」ものか、あるいは「商業目的を覆い隠す」ものかという点が争われていた。

パークスはアメリカ史を飾る栄誉ある人物。彼女は'55年12月、アラバマ州モンゴメリーの市バスで白人に座席を譲ることを拒否し、逮捕された。この逮捕がきっかけで、381日に及ぶ黒人のバス乗車ボイコットが勃発。公共輸送機関の差別撤廃へとつながった。

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