グラミー賞:オープニング・パフォーマンスはプリンス&ビヨンセ

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2月8日(日)夜、ロサンゼルスのステイプルズセンターで行われた第46回グラミー賞で、判読不明のシンボルから再び元の名前に戻ったプリンスが、パープルのスーツに身を包みステージに登場、授賞式の幕が切って落とされた。今年で45歳を迎えるプリンスは、所々にギターを絡めながら'80年代のヒット曲「Purple Rain」のニュー・ヴァージョンを演奏した。曲が終盤にさしかかると、鮮やかなピンクのドレスをまとったビヨンセ・ノウルズがステージ左手から登場し、つかの間のデュエットを楽しんだ。ビヨンセは次に「Baby I'm A Star」をパフォーマンス、今度は彼女と同じ衣装を着た数人の女性たちがバックダンサーとして現れた。2人は続いて「Crazy in Love」を演奏し、目まぐるしく展開したメドレーはプリンスの名曲「Let's Go Crazy」で閉められた。また、プリンスが途中で華麗なギターソロを展開する場面も見られた。ビヨンセはプリンスとのオープニングに加え、自身の曲「Dangerously in Love」もパフォーマンスしている。

他には女性アーティストの中で最多受賞を経験しているアリシア・キーズが「A Home Is Not A Home」を演奏。クリスティーナ・アギレラはステージに腰を下ろして観客を目の前に「Beautiful」を華麗に歌い上げた。ホワイト・ストライプスは「Seven Nation Army」で力強いサウンドを叩き出し、ブラック・アイド・ピーズはジャスティン・ティンバーレイクをフィーチャーして「Where Is The Love」を、また、アースウィンド&ファイアーは「Shining Star」を披露した。

ヒップホップがメインストリームとなった今年のグラミーは、アウトキャストのパフォーマンスでハイライトを迎えた。ビッグ・ボーイとアンドレ3000の2人は「The Way You Move」をパフォーマンス。彼らのステージが終わると、サミュエル・ジャクソンの紹介を受けたロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンドが登場し、「I Need Your Love」を演奏した。ペダルスティールギターの神様の異名を持つランドルフは、独特のスタイルでファンクをプレイ、観客を魅了した。さらに、ジョージ・クリントン&ザ・P-ファンク・オールスターズが「Give Up The Funk」を放って会場が総立ちとなった。このセクションではサミュエル・ジャクソンが所々で“ファンク”を絶叫、自らを牧師と称し、アウトキャッストほかを教会の仲間と紹介した。アウトキャストはまた、ビッグヒットの「Hey Ya」も演奏している。

ショーン・ポールとスティングのコンビは「Roxnane」をプレイ。曲はキルトを履いたスティングのヴォーカルとギターでスタートし、途中で彼の派手な紹介と共にショーン・ポールが登場してレゲエ・ヴォーカルを絡めた。また、ベテランのデイヴ・グロール(フー・ファイターズ)とチック・コリアが「Times Like These」を演奏、アドリブを交えたすばらしい掛け合いに観衆は息を飲んだ。サラ・マクラクランはブルーグラスのアリソン・クラウスと「Fallen」で共演し、グラミーならではの組み合わせが見られた。

先週のスーパーボールでジャネット・ジャクソンの衣装を剥ぎ取って問題になったジャスティン・ティンバーレイクは予定通り出演。白のジャケットを着てキーボードをプレイしながら「Senorita」「Funky Child」を披露した。しかし、スーパーボールで“乳出し”事件を起こしたジャネット・ジャクソンのパフォーマンスはなかった。彼女のほかに、9発の銃弾を受けた経験を持つ50セントの出演もキャンセルされた。情報筋によると、“危険性”があるアーティストには出演を遠慮してもらったらしい。

第46回グラミー賞はビヨンセが最優秀女性R&Bパフォーマンスを含む5部門を受賞。主要部門の年間最優秀アルバムは惜しくも逃したものの、最多受賞の栄冠を手にした。

T.Kimura
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