今までの柴田淳では括られないアルバム、遂にリリース!

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今までの柴田淳では括られないアルバム、遂にリリース!

シンガー・ソングライター柴田淳が、3枚目のアルバム『ひとり』をリリースした。
ピアノサウンドをメインに、恋愛における心の動き綴ることをメインとしていたが、
今作は、ロック調の曲や、社会的内容ともいえる先行シングル「未成年」も収録され、
“意外”とも言える幅を見せた作品となった。
この3枚目は、彼女にとってどんなアルバムになったのか、本人に訊いてみた。

「未成年」は私にとって大事な曲。聴いてもらいたい人のために歌い歩くつもり

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最新CD

『ひとり』

2004年2月25日発売
MUCD-1107 3,045(tax in)


※試聴ができます。マークを

1. 少女 
2. 虹 
3. 未成年  
4. 足跡~Piano Solo~
5. あなたとの日々 
6. かなわない 
7. 夕日~Piano Solo~
8. 雪の音 
9. コンビニ 
10. 今夜、君の声が聞きたい 
11. ひとり歩き 



「未成年」

2004年1月21日発売
MUCD-5052 1,050(tax in)

1. 未成年
2. 幸せなうた
3. サーカスがやってきた~Piano Solo~



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プレゼント 注目!

オリジナル膝かけ&「未成年」カラーテープのセット(3名様)

応募はこちらから
(2004年3月15日まで)
──ついに3枚目のアルバムですね。今回は作り出す前にテーマを設定したのですか?

柴田 淳(以下、柴田):正直、テーマもなにも……。前作の2nd『ため息』で、こういうアルバムにしたいってのが作れちゃったので、今回はどうしよう!って思いはありましたね。もっと具体的に言うと「あなたとの日々」の次のシングルを、どうしようって。

――いきなり迷ったということですか?

柴田:そうですね。最初のアルバムはデビューする前のストックでスタートしたし、2枚目は“仕事をしながらアルバムを作る作業だから初めての壁になるよ”って言われてたんですけど、そのときおっきな失恋したり、おっきな恋をしたりで言いたいことがいっぱいあったんですね。だから、辛かったけど、言いたいことがあって作りやすかった。そうやって1、2枚目は達成感が生まれちゃったんで、その後ってどうしたらいいんだろうって迷子になりましたね。今回はシングル曲入れたとしても10数曲は作らなきゃいけなかったから、どういうアルバムにしようかっていうよりも、できるんだろうか?って不安がすごくありましたよ。それに、自分のなかでも「未成年」って大事な曲をリリースして、そのことも気になっていたし。

――先行シングル「未成年」ですね。今までの柴田さんとは、明らかに毛色の違う曲ですよね。

柴田:ええ。「未成年」って曲、古い曲なんですが、ものすごく大事で、思い入れが強い曲だったんです。今までは聴いてもらえる人に聴いてもらえればいいやってスタンスだったんですけど、「未成年」に関しては聴かせたい人に聴かせたいって1曲なんですね。まだまだ聴かせたいって人に届いてないから、もう最後は自分で歌い歩こうかなって思ってるくらい。

──ああいった詞を書くきっかけになったことってなんだったのですか?

柴田:自分自身、親とうまくいってなかった時期があったし、私も……ものすごく愛がほしい、寂しいって気持ちを全面的に持ってる気がするんです。その言葉が「未成年」のなかにそういう思いが入ってるって思います。テレビ番組のドキュメンタリーでプチ家出している女の子や、いきがってる男の子達の気持ちが、なんだか分かるってのもあったし。

――そんな思い入れのある「未成年」のシングルリリースのあと、アルバムに向けてどう取り組んだのでしょう?

柴田:『ため息』で自分の納得できたものだったから、そのまま続けていけばいい、マイペースで同じやり方でやればいいって(笑)。今までの柴田淳で括られたくなくて、でも今までの柴田淳をやめたいわけでもなかったので、新しいことをやっていきたい、曲も広げていきたいと。そういう挑戦はしようって思ってましたね。

――具体的なその挑戦とは?

柴田:新しいアレンジャーさんを入れたりして、そこからまた新しい人脈ができたりして。新曲を10数曲必死に書いて、レコーディングしてってとにかく制作期間だったんですけど、そこのミュージシャンの方々とのやり取りは楽しかったですね。この1枚ができたから次の4枚目をどうしたいって夢がすごく生まれてしまった(笑)。自分のなかでかなり辛かったけど、かなり重要な1枚になったと思ってます。

──なるほど。今作はアレンジ豊富ですよね。「虹」はロック調のアレンジで、今までにない柴田さんのテイストですね。

柴田:ええ。松浦(晃久)さんというアレンジャーさんにお願いしたんですが、私の曲でもこんなカッコいいアレンジになるんだって思いましたね。この曲はね、私の今後の鍵を握っていますね。

──「かなわない」と「ひとり歩き」がジャズテイストで大人っぽいですね。

柴田:こういう感じのジャズってあまり聴いてなかったし、私のなかではないと思ってたんですね。だけど父がブラシを使うドラムや、ウッドベースをバックにトランペットも響いてくるようなまったりジャズが好きで、それが部屋から聞こえてたのが、無意識にこうなっちゃったのかなと。この曲は自分から出てきたくせに自分でびっくりして、自分で挑戦してみるっていう。そういうチャレンジ曲ですね。

──「コンビニ」では、タイトルはすごく身近なのに、歌詞ではどぎついこと言ってますよね。

柴田:そうですよね。昔の歌詞ってどぎついのが多くて、恥ずかしくなって書き直しちゃうこと多かったんですけど、人の目を気にしない!ってことでこの「コンビニ」に関しては7割がた書き直さず。ありのままの気持ちが出てる曲で、はじめてちょっとだけ大胆になったかな。

――チャレンジが多い新作となったようですね。

柴田:そうですね。で、もうすごく詰め込んで作ったんで、レコーディング終わっても、創作モードから全然抜け出せなくて。だから1週間くらいお休みをもらってリフレッシュしに、念願のスキーに行ってきました!

──スノーボードじゃなくて、スキー?

柴田:スキー! 直滑降やってみたかった(笑)。ずっとやりたかったんだけど、今回初めてで。10何年もずっとイメージトレーニングだけはしてきたんで(笑)。しかもオリンピック選手とか見ながら(笑)。だから上達は早かったですよ。スピードは中級上くらい。でもボーゲン(笑)。

──では最後に、4枚目が見えてきてるっておっしゃったのですが、今の時点で何か見えてるところはありますか?

柴田:やっぱ「虹」テイストの、ロック調というか、ピアノだけでなくカッコいい感じ……っていうのかな。グルーヴ感を重視するというか。そんな曲が増えるんじゃないかと思います。だからもっともっと音楽の面で研究していきたいですね。自分でアレンジしたいなと思うし。あとは一緒に演ろうよって言ってくれる人とは演ろうと。“ミュージシャンに挑戦!”ですね。“ミュージシャン柴田淳がミュージシャンに挑戦状をたたきつける”と!

取材・文●星野まり子
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