アイス・キューブの片腕としてウエスト・コーストを盛り上げたショーティにインタヴュー！

'03年末、WESTSIDE CONNECTIONとしての活動を復活させ、再びヒップホップ・シーンに返り咲いたICE CUBE。それでも今ではラッパーというより、すっかりアクターとしての印象の強くなっているが、そんな彼がかつてLENCH MOBなるクルーを率い、ハードコア・ヒップホップのシーンを牽引していた事実を、覚えている方も多いであろう。

そのクルーLENCH MOBの中で核となるグループであったDA LENCH MOBの中心人物であるSHORTYが、永い沈黙期間を破りソロ活動を開始！　'00年頃にアンダーグラウンド・リリースされたソロ作『Short Stories』がワールド・ワイドに再リリースされ、日本でもお馴染みのCOOLIO、BOO YAA TRIBE、JAMES DeBARGE、同じLENCH MOBクルーの一員であったKAM、先ごろDAZ DILLINGERと組んでソロ作を出したRBXという面々が名を連ねている。

「『Short Stories』ってのはその名のとおり、オレのストーリーさ。アメリカのブラック・コミュニティで毎日のように起きている苦闘を語っているんだ。DA LENCH MOB時代の感じも出せたと思うぜ」

彼が語るように、DA LENCH MOB時代のハードな姿勢はここでも保たれたままだ。DA LENCH MOBのクラシックなアルバム『Guerillas In The Mist』に収録された「Buck The Devil」のリメイクが収録されていることでも、ファンの間では話題となっている。

「あの曲はすげぇ～タフだったし、今回も同じくらいのエネルギーを放ちたかったよ。ここに参加してるRBXは、DR.DREの『The Chronic』でも半分の曲を書いた俺のブラザーさ。ヤツは最高にタイトなラッパーなんだけど過少評価されてると思うぜ」

またICE CUBEを始めとしたLENCH MOBクルーとの現在の繋がりもファンには気になるところだろう。「DA LENCH MOBのT-BONEはワイフを亡くしちゃってさ……まだ、その悲劇から立ち直ってないんだ。JDは知ってるかと思うが殺人容疑で捕まって、まだムショに入ってるよ。でもJDやDAZ、CHILLY CHILLなんかとはUNITED LENCH MOB FRONTってユニットをやろうって話してるんだ。昔みたいにみんな集まってさ。知ってると思うけど、LENCH MOBクルーってのはWU-TANG CLANみたいな集団だったからな。ICE CUBEとは今は特に連絡をとってない。WESTSIDE CONNECTIONのアルバムは聴いたけどさ。俺は今回のよりも１stアルバムの方が良かったと思うな～」

再びヒップホップ・シーンへ戻ってきたSHORTYだが、しばらくは自身の会社BOW TIE ENTERTAINMENTでアンダーグラウンドな活動を続けていくようだ。

「次のプロジェクト、アルバムやドキュメンタリー映画『Made In Amerikkka』なんかをやる予定だからさ。俺のwebサイト、www.dalenchmob.comもチェックしてくれよ！」