BREATH、楽曲の良さを再認識させられた渋谷O-Westライヴ・レポート

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3/25、渋谷O-Westで、BREATHのライヴが行なわれた。この日は東名阪で実施されたBREATHの1stツアー<Heart of Mine>の最終日だ。

ステージにはBREATHの金築卓也(Vo&G)と菊池一仁(G)の2人のほか、ベース、キーボード、ドラムのサポートプレイヤーもいるバンド形式で、アルバム『Heart of Mine』1曲目に収録の「Mary Jane」でスタートした。「お客さんからパワーをもらうことって、こういうことだね!」(金築)と告げると、「瞳にくぎづけ」「渚に消えた恋」など、ちょいメロウなスパイスを取り込んだ、BREATHお得意のロック・ナンバーを次々披露。そして「昼メロドラマの主題歌にも決まってるんです。このドラマ、4話まで見させてもらったんだけど、ドロドロなストーリーでした(笑)!」と5月にリリースの「プロローグ」、6月リリースが予定されている2ndアルバムに収録される「Girls&Boys」などを一足先にファンにお届け。そして終盤では「Chance!」「アイ・ラブ・ユー」などヒット曲を聴かせてくれた。

ほかにもアンコールでは、菊池が20歳のときハワイで書いたという曲で、Every Little Thingへの提供曲として有名な「Bridge」(ELTのタイトルは「fragile」。詞は別)、彼らの代表曲である「Message」でステージを締め、ツアーは大成功で終了した。

BREATHのライヴって、いったいどんなものなのだろう?とまったくの予備知識なしで会場に足を運んだのだが、そんな不安は1曲目ですぐに払拭された。菊池の作曲家としてのセンス、才能によるポップ・ソングとしての楽曲のよさ、そしてそれを存分に活かす金築の甘くかつ安定した歌声。2人をサポートするバック・メンバーは、ELTなどのツアーも廻っていたという百戦錬磨のミュージシャンたちで、O-Westという小さなライヴ・ハウスで展開するにはもったないようなパフォーマンスだった。確かに、ライヴ・ハウスでこそ実力が発揮されるタイプの音楽もあるが、彼らは明らかにもっとマスで展開すべき音楽性だと実感。そういう意味でも、この日、彼らのライヴを間近で見られたファンはとても貴重だったと言えるだろう。
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