OLIVIA、<The Lost Lolli Live2004>ライヴ・レポート

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4/11(日)、渋谷のclub asiaでOLIVIAのワンマン・ライヴ<The Lost Lolli Live2004>が開催された。OLIVIAが'04年2月にリリースしたアルバム『The Lost Lolli』は全編英語詩で、サウンド面ではミクスチャー・ロック、トリップ・ポップへの接近を見せるなど、前作から作風を一変させている。本公演はその新作を引っさげての初ライヴとなる。ソールド・アウトとなった会場内は満員電車並みの混雑で、ファンたちの期待の高さをうかがわせた。

ライヴは轟音ギターにOLIVIAの囁くような妖しいコーラスが乗る「SpidERSpins」でオープニングを飾ると会場は一気にヒートアップ。その後もミクスチャーのタテノリ系ナンバーでオーディエンスをアオリまくる。OLIVIAは最初の2、3曲こそ声が若干出ていなかったものの、それを補って余りあるテンションの高さだった。そして前半のハイライトはなんといってもM5「Alone in our Castle」。シビアに歌唱力が問われる、音数が少なく空間が多いトラックを、エモーションの激しさと繊細な表現を見事に両立し、歌い上げていた。またサウンド面ではバンドの一体感が増したほか、キーボード/マニュピュレーターの活躍で「Alone in our Castle」「Space Halo」など、エレクトロ、トリップ・ポップのナンバーも原曲の神秘性を損なわないままに、ライヴらしくダイナミックに演奏されていた。個人的には彼女のヴォーカルの美しさが活かされるのはミクスチャーよりはエレクトロ系のトラックだと思うので、こうしたトラックがもう少しセットリストにあってもよかった気がした。ともあれ前回タワーレコード(昨年12月)のライヴより確実にバンドとして前進しており、彼ら自身にとっても収穫の多いライヴだったのではないだろうか? すでに7/25club asiaで決定している次回ライヴへの期待も高まるステージだった。

OLIVIA
<The Lost Lolli Live 2004>4/11 club asia

1.SpidERSpins
2.Fake Flowers
3.Skip to little
4.Cupid
5.Alone in our Castle
6.Purple Box
7.Ballerina
8.Space Halo
9.Under your waves
10.Solarhalfbleed
11.Sea me
12.Blind Unicorn
13.Devil's in me

【encore】
14.Celestial Delinquent
15.026unconscious333
16.Denial
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