走り出した話題の6人組、徹底分析【ヴォーカル編】

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THC!! ヴォーカル3人へインタヴュー!

「THC!!の音楽は、聴いてもらうしかないし、観てもらうしかない」

最新シングル<試聴もアリよ!>

「RUN! BREAKFAST RUN!!」

BURGER INN RECORDS
2004年4月28日発売
BUCA-1007 \525(tax in)

1 RUN! BREAKFAST RUN!!
フルPV
試聴

※全ての画像と文章の無断転用を禁止します。

ヴォーカルからみた楽器隊3人って?
【K-69】
いかついけど、見かけによらず、内面はソフト。夢を見てる男ですね。


【IZU】
まじめ一徹。それが、ドラムに出てるよね。



【Mack】
中間に立つ人だな。いつも柔らかくしてくれる。でも結構、我が強くて、ギターにもバランスよくそれが出てると思う。

>>THC!!“communication”企画
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▲左からRitz(Rap)、IZU、KAI(Vo)KANA(Vo)、Mack、K-69

――それぞれ歌を歌いだしたのは?

KAI: 俺はずーっと和太鼓をやってまして、あとはDJやったり、クラブイベントとか、4、5年前はレゲエとか…。それ以外に自分でギター弾いて。歌を歌ったのは二年前、この形になるちょっと前なんですけど。昔からコーラスは好きなんだけど、歌おうと思ったことはなくて、むしろヴォーカリストとかはあんまり興味がなかったんですよ。まあ、しょうがなく…。

――でも、気持ちよさそうに歌うし、しっかりハマってますよね!

KAI: 目立ちたがりなんじゃないですかね(笑)。歌うっていうよりはしゃべるに近いんで、どっちかっていうと、“聴かせる”っていうよりは、“伝える”感じの方が…。それがやりがいのある作業ですね。

――KANAさんは?

KANA: 私は、小さい頃からずっと歌を歌ってるんです。幼稚園から大会とか出たり、家族がそういう環境だったんで。“絶対、歌手になりたいな”って思ってたんですけど。今までいろんな人のトラックに歌で参加させてもらったりしてたんですけど、KAIくんが作ったトラックを聴いたら、音の質的にはあまり良いものではなかったんですけど、何か惹かれるものがあったんですよ。“こんなんで歌ってられないよ”って思わずに、むしろ“あっ、おもしろい”って感じで。

KAI: だって、キーボードの内蔵シーケンサーだけだったからね。さすがに、あのトラックで歌おうとは今は思わないけど、質が良くて上質っていう言葉に当てはまるよりは、“いい感じ”のものの方がいいなって僕は思ってて。そういうものが好きですね。ただ、楽しむためにはそれなりの覚悟とか、努力が必要になってくると思うんでね、そこはいろいろな展開をひたすら考えたりとかしますね。

――Ritzさんのラップは歌に近いような、ナチュラルな感じですよね。

Ritz: 歌も歌っているところはあるし、なんか自分のラップは、語りあげるじゃないけど、そっちの要素が多いかな。その方が、伝わりやすいのかな~って思うし、そういう色は消さないでやってるかな。なんか、生まれてきた環境とか、いろいろ見てきた中で、ものまねとかそういうんじゃなく、自然に出てくるものをやっていきたい。

――歌詞に関しては、自分のことを言うよりは、聴いてる人と共感できるようなメッセージ性のある歌詞が多いですよね。

KANA: 自分の体験として共有するみたいな…。“伝えたい”っていうのも大きいよね。

KAI: ライヴは特にね。ハコが一個あって、全員が俺のことみてなくても、そこ全体で楽しめるみたいな。やっぱり何か言いたいことがあって、歌を書いてるので、少しでも多くの人に聴いてもらいたいなっていうのはある。聴いてもらうためには…っていうか、耳を傾けてもらうためには、まず、ちょっと輪にならないと耳は傾かないと思うし。

――確かにTHC!!のライヴは、いろんな楽曲があるけど、そこで鳴っている音や歌詞との共有感がすごく魅力的ですね。

KAI: まさにそういうところだよね。だからこそ、一歩目っていうか、1stコンタクトがすごい難しいバンドだと思うんですよ。作品を聴いている側もライヴ観ている側もそうだと思うんですけど。やってることはすごくいろんなことがあるんだけど、変な言い方すれば、要素がありすぎるバンドでもあるし。僕らがやりたいのは、もっとヒューマニズムがあったりとか、そういう大きなところを音楽で表現したいので、音楽性の幅は広いんですよ。だからこそ、THC!!の音楽は聴いてもらうしかないし、観てもらうしかないかなと。ライヴもひとりでも多くの人をこっちに向かせるようにしないと、自分たちの言いたいことが伝わらないし、やりたいことがまずできない。だからまずは、そこからですよね。

――3人のヴォーカルはそれぞれかなり存在感があるのですが、逆にバンドが入ってどうでしたか?

KAI: 最初からバンドにしたかったから。でも、バンドになったというよりも、T.K.N(鉄拳)の連中と一緒にやってるのがデカイですよね。VIBESがいいし、特有な適当さも持ってるし、今までいろいろやってきたのを音に表わしてるのが、うまい具合いに汚してくれてると思うんですよ。そのバランスはすごくいいんじゃないかなって思いますけど。でも、最初に音を出したときには、ヴォーカリストとしていろいろ考えましたね。いや~歌をまじめに勉強しなくちゃいけないな~って。鉄拳の昔のとか聴いたらヤバイですよ、ほんとライヴもぶちキレててよかったです。

Ritz: 初めてのセッションとかは、ひたすら楽しかった。音楽の音を知るって言うのはやっぱバンドになってからなんですよね。だから、ワクワク楽しかった。生ってこうなんだって。もう~刺激はすごかったですね。

――AB型3人の楽器隊と一緒になってよかったと。

Ritz: あの3人はホント、いろんな要素を持ってるるよね。ABって感じかも…。おもしろいけど。

KAI: 楽器隊みんなが、いつも場を和ませてくれるよね。


楽器隊3人のインタヴューを読む>>>

取材・文●イトウトモコ

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