「伝統、正統性とは 演奏スタイルの変遷」を特集 モーストリー・クラシック4月号 発売中

産経新聞社



産経新聞社が発行する月刊音楽雑誌「モーストリー・クラシック」4月号が発売中です。今号の特集は、「伝統、正当性とは 演奏スタイルの変遷」です。クラシックの名曲には演奏上の伝統的なスタイルがあり、かつ演奏家の個性が反映されます。ベートーベンの交響曲などを例にとり、詳しく紹介します。

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果たして演奏スタイル、演奏法に伝統的な演奏や正統的なスタイルといったものがあるのでしょうか。特集では、こうした疑問を解き明かしていきます。「楽譜に忠実に」といわれるクラシック音楽ですが、同じ曲の50年前の録音と現在のCDを聴き比べれば、演奏家による違いはすぐに分かります。20世紀前半まではロマン主義の影響で主観的でロマンティックな演奏が聴衆に受け入れられ、その反動としてノイエ・ザッハリヒカイト(新即物主義)といわれる演奏が生まれました。21世紀のオーケストラ演奏は、作曲当時の楽器や演奏法を再現した古楽のスタイルを反映しています。

演奏家は、子供の頃から「楽譜通りに演奏しなさい」と叱られながら練習を積み重ねます。しかし、楽譜に忠実に演奏することが正しいのか。実は指揮者でもあった作曲家マーラーやワーグナーが、シューマンやベートーベンの楽譜に手を入れています。作曲家の吉松隆氏は、「自分の曲を演奏してもらうとき、演奏家によく言うのが『楽譜通り弾かないでください!』という言葉です。もちろん、楽譜を無視していいという意味ではありません。楽譜に書いてある音を『正確に均質に安全に弾く』ということにこだわらず、楽譜の向こうにある『音楽』を感じ、それを優先してほしい。楽譜はそのためのガイドに過ぎない、という意味です」と言います。

ギリシャ出身の指揮者クルレンツィス(表紙写真右上)、モルドヴァのヴァイオリニスト、コパチンスカヤ、ピアノのタローやブニアティシヴィリ、チェンバロのロンドー(同左下)ら異能の活躍が21世紀の演奏をさらに変化させていくに違いありません。

発行:産経新聞社
発売:日本工業新聞社
定価:1030円(税込み)
問い合わせ:モーストリー・クラシック編集部 電話03・3243・8503

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