【アジア初】ポルトガルのフォルテピアノ(ジョアキン・ジョゼ・アントゥーネス製作)復元 お披露目!

オーボエ奏者 三宮正満



10月21日(木)レクチャー&コンサート「共創の時代 黎明期のピアノと爛熟期のチェンバロの共演」開催

久保田チェンバロ工房の久保田彰氏が、ジョアキン・ジョゼ・アントゥーネスが1767年にポルトガル・リスボンで製作したフォルテピアノを2021年にアジアで初めて復元しました。本コンサートはそのお披露目となり、古楽の著名な演奏者たちがレクチャーを交えてコンサートを行います。

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【アジア初】ポルトガルのフォルテピアノ(ジョアキン・ジョゼ・アントゥーネス製作)復元
レクチャー&コンサート
「共創の時代 黎明期のピアノと爛熟期のチェンバロの共演」


久保田チェンバロ工房の久保田彰氏が、ジョアキン・ジョゼ・アントゥーネスが1767年にポルトガル・リスボンで製作したフォルテピアノを2021年にアジアで初めて復元しました。本コンサートはそのお披露目となり、古楽の著名な演奏者たちがレクチャーを交えてコンサートを行います。

◆企画の意図
本企画の主催者である三宮正満は日本の古楽オーケストラで最高峰のBach Collegium Japanの首席オーボエ奏者で、27年の演奏実績を有します。一方で、2008年からバロック・オーボエの製作にも着手し、現在までに60本以上の復元楽器の製作実績も有します。これらの経験をもとに下記2点に着目し、新たな視点での古楽の演奏会を実施いたします。

アジアで唯一、チェンバロとフォルテピアノの製造技術を持つ日本
古楽の演奏は楽器の製作当時のオリジナル楽器を用いる場合と、当時の楽器の復元を用いる場合があります。鍵盤楽器は他の楽器に比べて大型で修理が難しく、使用できる状態のオリジナル楽器は極わずかしか現存しません。1981年に設立された久保田チェンバロ工房は日本で最多の製作実績を有しています。久保田チェンバロ工房が今回復元したフォルテピアノは、チェンバロとフォルテピアノの中間に位置し、鍵盤楽器の変遷を理解できる良品です。

※久保田チェンバロ工房
  〒352-0012 埼玉県新座市畑中1-17-49
http://www.kubota-cembalo.com/index.html

【日本初】チェンバロとフォルテピアノが同時代に共存していたイベリア半島(ポルトガルとスペイン)の曲を弾き比べ!
ピアノは非常に身近でポピュラーな楽器ですが、アマチュアはもちろんプロにさえも、その歴史的な変遷は詳しく知られていません。鍵盤楽器はチェンバロ→フォルテピアノ→現代のピアノへと大きな変容を遂げました。弦を爪ではじき上げる発音構造を持ったチェンバロは、16世紀から19世紀半ばまで使用され、チェンバロと異なり打弦構造を持つフォルテピアノは、イタリアで17世紀始めに発明された後、約150年余りをかけてヨーロッパに普及し、現代ピアノの始祖となりました。外見と演奏方法が近しいものの、音色の全く違うフォルテピアノとチェンバロは、ヨーロッパで同時代に存在し、一緒に使われていたにも関わらず、この2種類の鍵盤楽器を伴う室内楽の演奏機会は、日本ではほとんどありません。それぞれの音色の違いを、生演奏で聴き比べるだけでなく、楽器に関するレクチャーを久保田チェンバロ工房の製作者と演奏家3名が行います。さらに、レクチャーコンサートでは、試弾の機会を2名に提供(9月末に公募締め切り・抽選済み)します。

◆公演概要
「共創の時代 黎明期のピアノと爛熟期のチェンバロの共演」

<主催者>
三宮正満

<後援>
ポルトガル大使館
一般社団法人日本ポルトガル協会
Camões, I.P.
スペイン大使館 
一般社団法人日本ピアノ指導者協会
公益財団法人日本演奏連盟  
(株)B-tech Japan
(株)ピアノ・ラボ

<協賛>
ポルトガル大使館

<助成>
アーツカウンシル東京

<日時> 
2021年10月21日(木)
11:30~12:30 レクチャーコンサート   
15:00~16:00 昼公演      
19:00~20:50 夜公演
※新型コロナウイルスの感染防止対策を行い、運営いたします。

<会場>
近江楽堂 
〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目20−2 東京オペラシティ3F

<入場料>
レクチャーコンサート:前売3,000円、当日3,500円
昼公演:前売3,500円、当日4,000円
夜公演:前売4,000円、当日4,000円
上記3公演の一日券:前売8,500円(限定10名)


<公演の詳細>
【使用楽器】
チェンバロ  
18世紀フランドル様式による二段鍵盤チェンバロ 1998年久保田チェンバロ工房設計 製作

フォルテピアノ
ジョアキン・ジョゼ・アントゥーネス製作(1767年・リスボン)に基づく、ポルトガル様式フォルテピアノ 2021年久保田チェンバロ工房 製作

バロックオーボエ
ヨハン・ハインリッヒ・アイヒェントプフ製作(1725年頃・ライプツィヒ)のモデル
2012年 三宮&田村 製作(縞黒檀)
2018年 3Dプリンタ製
2021年 三宮&田村 製作(柘植)


【演奏曲目】 
イベリア半島(ポルトガルとスペイン)に焦点を当てたプログラムを演奏します。
・C.セイシャス、J.S.カルバーリョ:ポルトガルを代表する作曲家
・D.スカルラッティ:ポルトガルとスペインの両国を代表する作曲家
・A.ソレール、L.ボッケリーニ:スペインを代表する作曲家

【レクチャーコンサート】 合計60分  
・平井によるレクチャー (曲間に随時解説あり)        
・チェンバロとフォルテピアノの弾き比べ 
    D.スカルラッティ:ソナタ K.492、K.208、K.141、  
・チェンバロとフォルテピアノの共演
    A.ソレール:2台の鍵盤楽器のための協奏曲     
・トーク 三宮&久保田 楽器製作について          
・観客による試弾コーナー (二人)             
・オーボエと2台の鍵盤楽器の共演
  C.セイシャス:オーボエと通奏低音のためのソナタ ト短調

【昼公演】 合計60分 
・チェンバロとフォルテピアノの共演
    A.ソレール:2台の鍵盤楽器のための協奏曲    
・フォルテピアノ・ソロ        
    D.スカルラッティ:ソナタ K.380、K.481
・チェンバロ・ソロ
    A. ソレール:ファンダンゴ 
・トーク 
    水永&平井 チェンバロとフォルテピアノのタッチの違いについて
    三宮    バロック・オーボエ製作について 
    久保田   アントゥーネス製作秘話    
・オーボエと2台の鍵盤楽器の共演
    D.スカルラッティ:オーボエと通奏低音のためのソナタ 二短調 K.89
    C.セイシャス:オーボエと通奏低音のためのソナタ ト短調  

【夜公演】 合計110分
・チェンバロとフォルテピアノの共演
    A.ソレール:2台の鍵盤楽器のための協奏曲    
・フォルテピアノとチェンバロの弾き比べ            
    D.スカルラッティ:ソナタ K.208     
・オーボエと2台の鍵盤楽器の共演
    D.スカルラッティ:オーボエと通奏低音のためのソナタ 二短調 K.89
・チェンバロとフォルテピアノの共演
    ボッケリーニ:ファンダンゴ          
<休憩15分> 
・トーク 久保田&三宮 現代における歴史的楽器の復元の意味
・フォルテピアノ ソロ
    D.スカルラッティ:K.481 ヘ短調
・チェンバロ・ソロ
    A.ソレール:ファンダンゴ                  
・オーボエと2台の鍵盤楽器の共演
    C・セイシャス:オーボエと通奏低音のためのソナタ ト短調 

◆出演者
・三宮正満 (バロック・オーボエ) 
 1994年10月よりバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーになったことによりそれ以降の国内外の公演と80枚近くのCD録音に参加。カーネギーホール、プラハの春音楽祭、調布音楽祭、霧島音楽祭などに於いてソリストとして参加。2002年より東京芸術大学古楽科において副科バロックオーボエの非常勤講師として後進の指導にあたる。2008年からは、ヒストリカルオーボエの製作を行い、現在までに60本以上のオーボエを復元製作した。NHKのクラシック倶楽部やFMリサイタルなど多数出演。現在、オルケストル・アヴァン=ギャルドとバッハ・コレギウム・ジャパンの首席オーボエ奏者を勤めている。

・久保田彰(久保田チェンバロ工房 代表)
これまでにフランドル様式のチェンバロを中心に、現在迄約400台を製作。普及タイプBASICチェンバロは、初心者向けのスタンダード・モデルとして100台超の製作実績をもち、現在も価格の改定なしに短納期にて製作。これによって、日本のアマチュア・チェンバロ奏者、愛好家層の拡大に貢献。プロのチェンバロ製作家、技術者、調律師の育成にも貢献。

・水永牧子 (チェンバロ) https://www.makiko-mizunaga.com/
桐朋学園古楽器科卒業。フライブルク音楽大学大学院に留学、同校で初めてドイツ国家チェンバロ・ソリストディプロマを取得。 99年モントリオール国際チェンバロ・コンクール第2位、M.ゴネヴィルの現代作品にて最優秀賞も受賞。留学中は欧州各地で演奏。2001年東京にてソロ・リサイタルデビュー。2005年東京オペラシティ・リサイタルシリーズ「B→C」、2015年「ラ・フォルジュルネ金沢」、教育芸術社「平成28年度用の中学校音楽デジタル教科書」、「チェンバロDVDブック~歴史と様式の系譜~」(久保田 彰 著)に出演するなど、現在幅広く活躍中。

・平井千絵 (フォルテピアノ)https://chiehirai.com/profile/
桐朋学園大学ピアノ科卒業後、オランダ王立音楽院修士課程を首席卒業。ブルージュ国際古楽コンクール等、国内外のコンクールに多数入賞。ウィーン・コンツェルトハウスでの演奏は、「この楽器のスペシャリスト(ウィーン新聞)」等、高く評価された。欧州各地の国際音楽祭に出演。母校をはじめ、フォンティス大学、アムステルダム音楽院に招かれ後進の指導にもあたった。14年間の欧州生活を終えて帰国後は、10年近くあえて遠ざかっていた現代ピアノでの演奏を開始。フランス近代音楽、特に大地の作曲家・セヴラックを中心に、新しいレパートリーを拡げている。NHKらららクラシック、BSクラシック倶楽部などに出演。これまでに国内外で15枚のCDをリリース。高い評価を得ている。国立音楽大学、東海大学非常勤講師。日本セヴラック協会会員。


◆お問合せ先
portugalfortepiano@gmail.com
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