渋谷慶一郎がGUCCIのショートフィルム『KAGUYA BY GUCCI』の音楽を担当、大阪芸術大学AMSLからアンドロイド・オルタ4がヴォーカル参加

大阪芸術大学



 大阪芸術大学(学校法人塚本学院/所在地:大阪府南河内郡/学長:塚本 邦彦)は、「世界初のアンドロイドと音楽を科学するラボラトリー」としてアートサイエンス学科に「Android and Music Science Laboratory (以下、AMSL)」を今年春、設立しました。客員教授に音楽家 渋谷慶一郎、ロボット研究者 石黒浩、コンピュータ音楽家 今井慎太郎を迎え新生アンドロイド・オルタ4も誕生、2025年の大阪万博を見据え、今後も様々な活動を予定しています。

 その華々しい第一弾として、渋谷慶一郎が8月10日に発表された今年75周年を迎えたグッチのバンブーハンドル バッグの世界観を彷彿させるショートフィルム『Kaguya by Gucci』(監督:長久允、主演:満島ひかり、アオイヤマダ、永山瑛太)に音楽を書き下ろし、アンドロイド・オルタ4がヴォーカルを担当しました。映像ではオルタ4は初のメイクアップも施し、渋谷と共に出演しています。

YouTube URL:https://youtu.be/Kz7e-Q2Q9-4
[画像1: https://prtimes.jp/i/44215/54/resize/d44215-54-856a24517a64da1245c1-0.jpg ]

 このストーリーの核となるのは、日本最古の物語といわれる「竹取物語」を東京を舞台に現代的に再構築した約6分のショートフィルム『Kaguya by Gucci』で、音楽はその全編に渡り、オルタ4は物語を伝える狂言回し的な役割も果たしています。古典物語を現代的に再構築した『Kaguya by Gucci』のコンセプトに呼応するように、アナログ/デジタルシンセサイザーからストリングス、AIまで駆使した渋谷の音楽が展開されます。

 この日本で制作されたショートフィルムとビジュアルは8月10日より、全世界のGucci.com(https://www.gucci.com/jp/ja/st/stories/article/kaguya-by-gucci)およびグッチ公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=Kz7e-Q2Q9-4&ab_channel=GUCCI)と公式SNSアカウントなど幅広いメディアで公開されています。

 今後もAMSLは、2025年大阪万博やそのほか国内外におけるアンドロイドと音楽による新たな作品を制作、発表して参ります。
[画像2: https://prtimes.jp/i/44215/54/resize/d44215-54-87f2ed5e0f79dd83454f-1.png ]

※画像は映像からの抜粋です

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[画像3: https://prtimes.jp/i/44215/54/resize/d44215-54-075c4263e914c60c7d84-2.jpg ]

『Kaguya by Gucci』
YouTube URL: https://youtu.be/Kz7e-Q2Q9-4
https://www.gucci.com/jp/ja/st/stories/article/kaguya-by-gucci

広告キャンペーン クレジット
企画:田辺俊彦
ディレクター:長久允
音楽:渋谷慶一郎

オリジナル楽曲「I come from the Moon」
作曲:渋谷慶一郎
ヴォーカル:アンドロイド・オルタ4
作詞:長久允、Cypher (AI)
ミックス:渋谷慶一郎
マスタリング:Enyang Urbiks (Urbiks Studio)
音楽制作:ATAK

アンドロイド・オルタ4
所属:大阪芸術大学 アートサイエンス学科 Android and Music Science Laboratory (AMSL)
製作監修:石黒浩
音楽監修:渋谷慶一郎
プログラミング:今井慎太郎
台座設計:妹島和世建築設計事務所
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渋谷慶一郎コメント(全文)
「映像に導かれるままに音をつけていって音楽は15分くらいで出来上がった。思い出すことが出来ないくらいスムーズに仕上がる曲というのはあって、今回はその典型だったと思う。
とはいえ、アナログ/デジタルが混在する音響設計やアレンジはかなり精密を極め、東京とベルリンを横断するミックス⇄マスタリングの修正は7回にも及んだ。ミックスも自分でやったので世界観を構成する微細な部分にも最後まで手を入れ続けて、発表の10日前に全ては完成した。
明快なコンセプトと物語に対してアンドロイド・オルタ4のヴォーカルが能の狂言回しのように存在するというアイディアは最後まで強力に機能し続けて、歌詞の言葉が足りない部分はAIの作詞家であるCypherに作ってもらったけど、あまりにもフィットしていて戦慄したりもした。月に向かう二人に音で影をつけたくてシーンを跨ぐ深くて長いディレイを2回つけたことで明快さと抽象性の新しいバランスを提示できたと思う。
今までオーケストラやピアノといった人間によるアコースティック楽器と対置的に存在し歌うことが多かったアンドロイドが電子音響の中で漂い歌うことで新しい音楽のフォームを見つけそうな気もした。
最後までチャレンジングだった全てのスタッフに感謝したい。」

プロフィール
■「アンドロイド アンド ミュージック サイエンス ラボラトリー (AMSL)」について

[画像4: https://prtimes.jp/i/44215/54/resize/d44215-54-42ee10eed43d115989e6-3.jpg ]

世界初のアンドロイドと音楽を科学するラボラトリーとして2022年4月に大阪芸術大学に誕生。ラボラトリーの設計は内装から什器に至るまで同大学のアートサイエンス学科棟を設計した建築家・妹島和世客員教授が担当しています。AMSLには、音楽家 渋谷慶一郎客員教授に加えて世界的なロボット工学者であり2025年大阪万博のプロデューサーを務める石黒浩客員教授や、アンドロイド・オペラ(R)『Scary Beauty』や先日ドバイ万博で発表された新作『MIRROR』のアンドロイドのプログラミングを担当するコンピュータ音楽家・今井慎太郎客員教授らが参加。アンドロイドと音楽を主軸にした作品制作を行い、そのプロセスを学生に公開しレベルに応じて見学・参加することができます。そこでは作品のコンセプトからプロセス、フィニッシングという制作過程を実践的に開示し、作曲やプログラミングのみならず、国内外での公演実現を可能にする制作進行に参加し、学ぶことが出来るシステムとなっています。

■アートサイエンス学科 渋谷慶一郎客員教授

[画像5: https://prtimes.jp/i/44215/54/resize/d44215-54-1010e3389e571fb29865-4.jpg ]

音楽家。1973年、東京都生まれ。東京藝術大学作曲科卒業、2002年に音楽レーベル ATAKを設立。代表作は人間不在のボーカロイド・オペラ『THE END』(2012)、アンドロイド・オペラ(R)『Scary Beauty』(2018)など。2020年には映画『ミッドナイトスワン』の音楽を担当、毎日映画コンクール音楽賞、日本映画批評家大賞映画音楽賞を受賞。2021年8月 東京・新国立劇場にてオペラ作品『Super Angels』を世界初演。2022年3月にはドバイ万博にてアンドロイドと仏教音楽・声明、UAE現地のオーケストラのコラボレーションによる新作アンドロイド・オペラ(R)︎『MIRROR』を発表。4月には映画『xxxHOLiC』(蜷川実花監督)の音楽を担当。人間とテクノロジー、生と死の境界領域を、作品を通して問いかけている。
http://atak.jp


■アンドロイド・オルタ4

[画像6: https://prtimes.jp/i/44215/54/resize/d44215-54-f7db3770fdbfb51cf50c-5.jpg ]

2022年4月に大阪芸術大学アートサイエンス学科 Android and Music Science Laboratory (AMSL) から誕生した新生アンドロイド・オルタ4。製作監修は、2025年大阪万博のプロデューサーを務めるロボット工学者の石黒浩客員教授が行っています。オルタ4は2022年のドバイ万博にも登場したオルタ3の進化版であり、表情筋の可動域が増え、舌が追加されたことにより、豊かな表情を生み出すことが可能となりました。また、全身の強度が増し関節数は43から53に増えたことによって、よりダイナミックな表現で音楽作品を表現してくれます。音楽監修は、アンドロイド・オペラ(R)などの作品を手掛け長年に渡りアンドロイドとのコラボレーションを続けている音楽家 渋谷慶一郎客員教授が行い、プログラミングはコンピュータ音楽家の今井慎太郎客員教授が務めます。またオルタ4の台座は建築家、妹島和世客員教授が設計しました。オルタ4を通じて新たなアートサイエンスの始まりを体験してください。

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