2大名作音楽映画、期間限定で劇場公開

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1965年の春、ボブ・ディランは23歳だった。まさに時代が変わろうとしていた世界の空気を、イギリス・ツアーのボブ・ディランを追うことにより見事に映し出した音楽ドキュメンタリーの金字塔、映画『ドント・ルック・バック』。

そして、マーティン・スコセッシ監督がザ・バンドのラスト・コンサートを撮ることにより捉えたひとつの時代の終焉…『ラスト・ワルツ』。

伝説となったこの2本の音楽映画が、10月31日(土)~11月6日(金)という期間限定で劇場公開されることが決定した。

◆2大名作音楽映画、期間限定で劇場公開 ~写真編~

冒頭に流れる世界初のPVと言われた「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」の圧倒的なカッコよさ、そこには自信に満ち溢れすでにカリスマ的な魅力を放つ若き日のボブ・ディランがいる。しかし映画『ドント・ルック・バック』は、単に歌うだけのミュージシャン:ボブ・ディランの姿のみならず、様々なシーンで奮闘する姿までをも追っている。インタビューにやって来た記者たちとの激しい応酬、コンサート直前の学生達との哲学的論争、果てはマネージャーが出演料の交渉をする場面まで…ボブ・ディランの音楽をめぐるツアー中の出来事と素顔が赤裸々に映し出されている。

いまも音楽ビジネスの世界で先頭を走り続けるディランの原点とも言える時代を追った貴重なドキュメンタリー映画『ドント・ルック・バック』は、アレン・ギンズバーグやジョーン・バエズ、アニマルズを脱退したばかりのアラン・プライスら、カルチャー・シーンで多くのフォロワーを生み出し続けている。いまもその作品は、世界中の若者たちに波及し続け、次代へ受け継がれていることも見逃せないところだ。

一方の名作『ラスト・ワルツ』。最新作『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』の公開で、改めて音楽映画の巨匠としての力をも見せつけたマーティン・スコセッシ監督が撮ったザ・バンドのラスト・コンサートだ。30年以上の長きにわたり、音楽映画の代名詞となっている『ラスト・ワルツ』は、1976年11月25日サンフランシスコ、ウィンターランドで行なわれた、ザ・バンドの伝説となった解散コンサートを追った音楽ドキュメンタリーだ。

ゲストにはボブ・ディラン、エリック・クラプトン、リンゴ・スター、ヴァン・モリソン、ニール・ヤング、ロン・ウッド、ニール・ダイヤモンド、マディ・ウォーターズらロック史を彩る、そうそうたるメンバーが勢ぞろい。コンサートのフィナーレとなる「アイ・シャル・ビー・リリースト」の大合唱はまさしく圧巻で、豪華メンツによる最高の音楽と映像がスクリーンに再現される。マーティン・スコセッシ監督を音楽映画の巨匠とも言わしめる偉大なる作品だ。

●映画『ドント・ルック・バック』
10月31日~11月3日
連日20:30より新宿武蔵野館にて連続レイトショー上映
監督:D・A・ペネベーカー
製作:アルバート・グロスマン、ジョン・コート
出演:ボブ・ディラン、ジョーン・バエズ、ドノヴァン、アラン・プライス、ボブ・ニューワース、アレン・ギンズバーグ
1967年アメリカ映画 白黒96分
(c)Pennebaker Hegedus Films

●映画『ラスト・ワルツ』
11月4日~11月6日
連日20:30より新宿武蔵野館にて連続レイトショー上映
監督:マーティン・スコセッシ
出演:ザ・バンド、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、ジョニ・ミッチェル
1978年アメリカ映画 カラー 117分
(c)MGM/Hollywood Classics
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