U2、豪華ツアーはまだ赤字

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未曾有のステージセットを引っさげ行なわれているU2の<360°ワールド・ツアー>。すでにヨーロッパやアメリカのスタジアムで32回も公演を行なっているものの、採算は取れていないという。

音楽史上最大といわれるこのセットは、総重量は390トン、トラック180台分の容量で、設営に4日間、装置を全て搬入するだけで2日間を要するといわれている。マネージャーのポール・マクギネスによると、公演があろうとなかろうと1日75万ドル(約7,000万円)の費用がかかっているそうだ。

マクギネスはロイター通信にこう話している。「技術の問題にかかる費用は巨大だし、いま使っている円筒型のスクリーンはこれまでになかったもので、新しく開発してもらわなくてはならなかった。それに(Clawsと呼ばれる)4つ足をデザインし、それを3つも作らなくてはならなかった」「公演があろうとなかろうと、1日75万ドルかかるんだ。クルーの給料やトラックのレンタルなんかにね。200台くらいのトラックが必要なんだから」

現行の北米ツアーが終わったころには黒字になると計算されているが、それも確かではないそうだ。

ツアーは現在、ミューズ(後半はブラック・アイド・ピーズ)をサポートに北米を巡回中。2010年夏には2度目のヨーロッパ・ツアーが行なわれることが決まっている。

Ako Suzuki, London
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