【ライヴレポート】KIRITO、春の全国ツアー＜ALTERNATIVE SPECIES＞開幕「命懸けでいきます」

KIRITOが4月29日、新宿BLAZEにて全10公演にわたる全国ツアー＜KIRITO Tour 2024「ALTERNATIVE SPECIES」＞の初日公演を開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆KIRITO 画像

2月24日に豊洲PITで開催されたバースデー公演＜KIRITO「THE MISSION OF BETA」＞では、最新アルバム『ALPHA』(2023年11月発売)と前アルバム『NEOSPIRAL』(2022年11月発売)の楽曲を交互に収録順通り演奏するという、予想だにしなかった構成でライヴ披露したKIRITO。「次の大きな流れに向けた“試験版”のような意味合いもある」とKIRITO自身が述べたこの公演を経て、＜KIRITO Tour 2024「ALTERNATIVE SPECIES」＞ではどのような表現方法を試みるのか期待の高まるところだ。


揃いのつなぎを纏ったサポートメンバーを含め、黒で統一した衣装に布状のマスク姿というインパクトのある登場から、『ALPHA』収録1曲目の「THE ULTIMATE BEGINNING「ALPHA」」で幕を開けたツアー初日。

前公演とは異なり、二作のアルバム曲の配置は1曲ずつ交互とはならなかったものの、それぞれがやはり収録順に並び、最終的に『NEOSPIRAL』から7曲、『ALPHA』から10曲、その他6曲という全23曲が披露された。


これまでにもKIRITOと多くのステージを重ねてきた海(G / vistlip)、JOHN(G)、Chiyu(B)、Hiroki(Dr / C-GATE)との相性は抜群で、初日とは思えぬグルーヴと熱量を生み出していたバンドサウンドは、いつもながら圧巻。

ヘヴィネスを武器にした攻撃力の高いナンバーが並ぶなか、中盤でのバラード曲「雫」「hope」「不条理な闇」、そして確かな決意が綴られた「Storyteller」へと繋いだ場面は胸を打つワンシーンとなった。信じてくれる貴方がいるから、何があろうと止まらず道を切り開くのだと、そんなメッセージがより強く響いてきたのが印象深い。また、本編を「I BLESS YOU」、アンコールを「DEAR PLUS ALPHA」と、愛情の詰まった温かなナンバーがそれぞれのラストを締め括ったことも忘れ難い。



ツアー＜KIRITO Tour 2024「ALTERNATIVE SPECIES」＞は各地を巡り、6月2日のEX THEATER ROPPONGIで最終夜を迎える。KIRITOが語ったツアーにかける意気込みを最後にお届けしたい。

「素晴らしいツアーになるでしょう。素晴らしいというか、言葉が見つからない感じになると思います」「命懸けでいきますので、これからよろしくお願いします」──KIRITO