新たな側面を提示したニューシングル「風に乗る船」をリリースしたSalyuにインタヴュー3

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新たな世界観を提示するSalyuニューシングル、「風に乗る船」
 


<Salyu First Tour「landmark」>
にこやかに天上の歌声を聴かせてくれる稀代のヴォーカリストSalyu。アルバム『landmark』の発売を受けて始まった全国ツアーも、札幌、福岡、大阪、そして名古屋を終え、最終公演が東京のSHIBUYA-AXで10月13日(木)に行われた。

全て立ち見の会場はビッシリ超満員。通常よりちょっと遅めの19:30開演ということもあり、会社を終えてから余裕を持って駆けつけたファンが詰め掛けていた。そしてSalyuが、両側から抱きかかえられて登場し、ステージ中央の椅子に座る。黒のタンクトップを身に付けた彼女の足はギブスで固められている。ツアー初日の打ち上げで骨折してしまったとSalyu自身から説明があり、その溢れ出る元気さを持て余すかのようにコンサートは始まった。

「Peaty」から始まり「虹の先」「Dialogue」と曲は続く。彼女独自の張りのある低音~中音域の響きで、会場を即座にSalyuの色に染め上げていく。何度も体の向きを変えて歌う彼女は、歩き回れないもどかしさを持て余しているかのように元気だ。コンサートが進んでいくに従って彼女の声は伸びやかになり、ファルセット声も豊かな色彩を帯び始める。

それにしても、この声の魅力は何なのだろうか。Salyuは歌を音程で歌わない。作為的な要素のまったくない肉体からの叫び。どの曲も、Salyuのストレートな肉声が世界を振るわせる。作り物ではない原始的な空気の震えだけが、純粋音楽としてリスナーの耳に響いてくるのだ。

このコンサート最大のハイライトは「VALON-1」。繰り返される転調は彼女の浮遊感を表わし、今にも立ち上がりそうに身をよじって歌うサビは、聴いているこちらの身の毛がよだつような力感があった。そして「彗星」での盛り上がりで、思わず椅子を立って歌う彼女の姿は、歌うことの楽しい気持ちを観客に伝えてくれ、音楽の楽しさを教えてくれる。

曲間でいちいち立ち上がって挨拶をするSalyu。満面の笑みとにこやかなMCで会場をやわらかく包み込み、彼女独自の世界を堪能させてくれた。

<Salyu First Tour「landmark」: SET LIST>
01.Peaty
02.虹の先
03.Dialogue
04.体温
05.エロティック
06.飛べない翼
07.VALON-1
08.再生
09.landmark
10.ウエエ
11.Dramatic Irony
12.彗星
13.風に乗る船
14.グライド
EN1.アイアム
EN2.POP
EN3.to U
 

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