地域別に見る、南部ヒップホップ考察

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ヒューストンの注目株、PAUL WALLとMIKE JONES!
 現在の南部シーンにおける台風の目のような地域ヒューストン。そこからは昨年相次いでメジャーへ昇格していったラッパーが居るのだが、特にPAULWALLとMIKE JONESの二人は要チェックだ。PAUL WALLはアルバム『The People’s Champ』で全米一位を獲得した白人ラッパーだが、そのズルズルとしたダラけたラップは強烈なインパクトを持ち、NELLYと競演した「Grillz」ではシングル・チャートのトップに立った。MIKEJONESはノー天気なハイトーン・ヴォイスを武器に、メジャー盤『Who Is Mike Jones?』をリリースし全米3位を記録。自らの電話番号を連呼するというブッ飛んだスタイルも話題となった男だ。そのPAULWALLやMIKE JONESと、かつては近しい関係だったラッパーCHAMILLIONAIREは、彼らと距離を置き敵対勢力であるLIL’FLIPと共闘し、アルバム『Sound Of Revenge』をリリース。かつてはコラボ・アルバムを2枚出しているPAUL WALLとのビーフが話題となったのも記憶に新しいはずだ。同じくSLIMTHUG もNEPTUNESのレーベルSTAR TRAKと契約し、他のヒューストン・ラッパーとは異なるアプローチをとっており、最近ではBEYONCEのヒット曲「CheckOn It(Remix)」へBUN Bとともに参加したことで更に知名度をアップさせている。

 またヒューストンの老舗レーベル、RAP-A-LOTも完全復活したのだが、昨年傑作『Let The Truth Be Told』をリリースしたZ-ROは次世代シーンを担う一番手だってのに異論はナイと思う。さらにそのZ-ROと活動をともにしているTRAEも同レーベルと契約し、既にFATPAT、HAWKというヒューストン・レジェンドを迎えたシングル「Swang」(さらにRemixにはPIMP Cも参加!)がストリートで大ヒット。アルバムが待たれている。



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