筋肉少女帯、完全復活インタビュー

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筋少、完全復活! ベストCD、DVDを同時リリース

ここにしかない音と詩 良い子の心を撃つエンタテインメントが再び!

■筋肉少女帯インタヴューvol.1

──年末の一連の復活ライブはやっぱり、いろいろな感慨や思いがあったんじゃないですか?

本城聡章(以下、本城):98年の渋谷公会堂のライブを最後に、ファンの人たちをなんとなく置いてけぼりにしてしまったように活動を停止してしまいまして。で、それから8年経って、自分も40才を突破して……(苦笑)。再活動をしようという話がまとまり、ライブをやりたいということにもなって、あんなたくさんの人たちに観に来てもらえて。ステージでも言ったんですけど、“ただいま!”と。本当にそういう気持ちで、ジーンとしました!

大槻ケンヂ(以下、大槻):思うところはいろいろあったんですけど……。音楽スタイルというか、同じロックバンドといっても人の集まりによって全然違うのね。ほら、同じスポーツでも、例えばテニスとサッカーでは使う筋肉は違うっていうじゃない? そういうような違いをすごく感じたなぁ。僕は特撮とかセッションとかいろいろやってたんだけど、筋肉少女帯で使う、まさに“筋肉”っていうのが……(笑)。筋肉少女帯で使う筋肉というか運動神経はこんなあたりだった、っていうのをやりながら思い出したのは面白かった!

内田雄一郎(以下、内田):8年の空白期間の前はライブをバカバカやっていたから、グラフで言えば頂点だったところが、8年の空白によって矩形波でズドーンと落ちて、それをまたグラフの頂上まで持っていけるのか! どうなんだ、サンプラザ!? と思っていたわけです。でも、そのレベルまでは行ったんじゃないかと思います。大変だったんですけども、はい(笑)。8年間をタイムワープしたような感覚で、ちょっと居心地が変だった(笑)。“あれっ? 昔どおりじゃん!”っていう。

橘高文彦(以下、橘高):昔から応援してくれてた人は、時間が経って生活環境とか色々変わってるかもしれないけど、8年間分の時間を感じさせないエンターテインメントを見せたかったし、俺自身も楽しみたかった。でも、ライブを観に来たときとかCDを聴いてるときくらい、8年前と一緒のものをお互いがお約束として楽しむっていうのもあっていいのかなって思ったり。新しく来てくれた人には“昔からこうだったんだよ”って時差も感じさせたり。活動休止してた期間に筋少を知ってくれた人もたくさんいるみたいなんですけど、そういう人も遅れちゃったわけでもなんでもないしね。

──“エンターテインメント”っていうのが筋少の真骨頂ですよね。

大槻:そうですねぇ、うん。サービス精神にあふれるバンドですよね。でも、このサービス精神ってことについては、おのおの違う意識があると思うんだけれども……。個人的に言うと、僕、空白恐怖症なんです(笑)。間があくのが怖い! だからMCのときもずっと喋ってたり、ヌンチャク振り回したり(笑)。

本城:君はほら、僕がステージの立ち位置からいなくなった空白すら埋める配慮があったね(笑)。今回の再結成ライブ、昔よりもすごかった!

橘高:ステージのすき間が怖い(笑)。まぁでもそれって、ステージングの基本なんですけどね。音楽に限らず、“舞台”ってのはなんでもそうですよね。僕らは常にアドリブでステージングしてたんだけど、あとで見ると決まったフォーメーションみたいなのができてるんですよ。

──あと、音楽性ってとこでも、筋少のフォロワーっていないですよね。今回のベスト聴いても改めて思ったんですけど、ジャンルとかひとことで表現できない感じというか。

橘高:それ、俺たちもわからないから(笑)。まぁ変な話、今ってCDの帯とかでジャンルにカテゴライズするけど。ロックとかポップスとかハードロックとか。ウチらのディレクターは悩んだでしょうね~(笑)。アルバムによって、ヘヴィメタルに入るようなアルバムもあるし……。

内田:ワールドミュージックとか。

大槻:歌詞は90%くらいを僕が書いてるので、ジャンル分けには詞世界もすごく大きなウェイトを占めるってことを考えると、“ヘヴィメタ私小説”とかかな。僕のなかではそういう位置づけになってる。

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