吉川 友、主演映画「きっかけはYOU!」主題歌で堂々のデビュー

ツイート

吉川 友

「きっかけはYOU!」 2011.5.11 デビュー

INTERVIEW

――ハロプロエッグの研修課程を修了と同時にソロ・デビューが決まりましたが、今回のデビュー、なんとドッキリで知らされたんですって?

吉川友(以下、吉川):そうなんです。2010年の11月末、ハロプロエッグのステージが終わってから、いきなり車に乗せられて。よく考えたら、その日はリハーサルのときから明らかに私を撮ってるカメラがあったり、車の中でもずっとインタビューされてたり、ホント“何が始まるんだろう!?”って感じだったんですよ。で、レコード会社に着いたら“ソロ・デビューします”って言われて、“え? なに”って。もう、何が起きたのか、まったくわかってなかったです。

――とはいえ、デビュー自体は嬉しかったでしょう?

吉川:はい。でも、もともとモーニング娘。さんに憧れてオーディションを受けたんで、どちらかというとグループでのデビューに憧れてたんですよ。同年代の子たちと一緒に歌って踊ったりっていうのが……あれ? 質問なんでしたっけ? ダメだ、なんか頭回ってない!

――今日は、ちょっと暑いからかも(笑)。じゃあ、ソロとして動き始めて5ヶ月。どんなところで“ソロ”を意識します?

吉川:何をやるにしても一人じゃないですか? こういう取材はもちろん、バラエティ番組に出演してトークするときも、誰も助けてくれない。そういうことが重なって、だんだんソロの自覚を持つようになってきました。ステージで歌っていても横に誰もいないし、お客さんも全員“きっか”のことしか見てないんですよね。もう、“穴が開くんじゃないか?”って思うくらい(笑)。でも、そこで盛り上がって、会場が一体になるのが、すごく嬉しくて! デビュー曲の「きっかけはYOU!」も少しずつフリを覚えて、みなさん一緒に踊ってくれるんですよ。

――アッパーでポップな曲ですもんね。名前をアレンジしたタイトルも上手い!

吉川:“きっかわゆう”に“け”が入っただけですもんね(笑)。ホント、ハロプロエッグでも明るい歌ばかり歌っていた私には、すごくピッタリの曲だなって思うんですよ。恋愛の歌なので、恋をしてる人の背中を少しでも押してあげられればいいなぁ……って思いながら歌っているし、恋を夢に置き換えれば夢への応援歌にもなるし。今回、初めてスタンド・マイクで歌ってるんで、踊ってるとマイクからズレて声が入らなくなったり、サビ終わりのキーが高いっていう苦戦ポイントもあるんですけどね(苦笑)。

――かと思えば、カップリングではガラッと違う一面も見せてくれていて、ちょっと驚きました。

吉川:特にイチ推しなのが、初回限定盤A収録の「さよなら涙」です! バラードなんて今まで歌ったことがなかったから、ここで新たな吉川友を見せられたと思うし、ファンの皆さんからの評判も、すごくいいんですよ。逆に「Candy Pop」(初回限定盤B収録)は、きっからしいアッパーな曲で、キャンディがポーン!と弾けるポップコーンみたいなイメージ(笑)。「冬空花火」(初回限定盤C)は、もう、真っ白な雪の上にいる気持ちで歌いました。

――しかも、「きっかけはYOU!」が主題歌になっている初主演映画「きっかけはYOU!」もゴールデンウィークに東名阪で公開されるということで。内容はデビューまでの軌跡を追ったドキュメント・ストーリーだそうですが……。

吉川:これがホントに複雑すぎて! 説明すると、デビューの告知からレッスン、レコーディング、PV撮影と実際に行われたことを、もう一回ストーリー仕立てで演じてるんです。例えばPV撮りした次の日に、今度は役者さんも交えて映画用にPV撮影のシーンを撮ったり。デビューを知らされたとき、映画の話もされたんですけど、私も“なんのこっちゃ?”って感じで、演じるのも難しかったですね。でも、お芝居の中で言われる台詞……例えば“吉川友なんか誰も知らねぇだろ!”とか、“ホントにそうだなぁ”って思えたし。だから演技でも、本当に傷ついた顔ができました。

――リアルな気持ちも交えつつ演じられたと。しかも主演なだけじゃなく、これって“生出演”映画でもあるんですって?

吉川:そうなんです! 映画自体は、実はラスト・シーンを撮っていなくて未完成なんですよ。最後はスクリーンを観ている皆さんの前に、実際に私が登場して歌って、初めて一つの作品として完成するんです。ふだんカメラの前では笑顔な私の、泣いたり笑ったりっていう七変化が見られるんで、きっとファンの人には何倍も好きになってもらえるだろうし。初めて観る人には“きっかって、こういう性格なんだ!”ってことがわかってもらえると思うんで、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいですね。

――どんな性格なんでしょう? 吉川友といえば、“明るくて元気!”な印象しかないんですけれど。

吉川:いや、私、実は暗い子なんですよ。

――ええっ!?

吉川:皆さんに見せていないだけで、暗い一面も持っていて。夕方とか、よく一人で公園にポツンと座ってます。それで空を見上げると、夕焼けが綺麗に見えるんですよ! ホント、公園はオススメですね。

――きっか的には、どんなところがオススメ・ポイントなんですか?

吉川:(身を乗り出して)あの! 公園で座ってると、いろんな生き物が寄ってくるんですよ! 例えばハトとか犬とか、それで飼い主さんと触れ合えたりもするんですよね。あと、ちっちゃい子が遊んでいるのを見て癒されたり。

――そこで得た癒しのパワーを、ファンの方々に還元していると。

吉川:そう。癒しのパワーを貯蓄してるんです。あ、最近クロスワードにもハマッてるんで、今度みんなで公園に集まってクロスワードしましょうよ!

――喜んで(笑)。ちなみにソロ・シンガーとしてスタートを切る今、アーティスト・吉川友としての目標は何でしょう?

吉川:言葉を届けること、聴いている方に響くように歌うことです。ハロプロエッグのときはガムシャラで、自分が歌う箇所も1パートしかなかったけれど、ソロだと全部歌うじゃないですか? おかげで“届けるぞ!”っていう気持ちが、自然に強くなってきたんですよね。バラードは特にそうで、「さよなら涙」でも主人公の女の子の気持ちを、しっかり理解して伝えたい。だから歌ってるときの“顔”にも気をつけて、その場その場で悲しい表情を作りながら歌うように頑張りました。バラードは今後も歌っていきたいですね。きっかって明るいイメージが強いだろうけど、逆の一面を見せたい願望もあるんです。

――“実は暗い子”ですしね(笑)。

吉川:それにイベントとかで「さよなら涙」を歌っていると、みんなジッと聴き入ってくれて、中には泣いてくださる人もいるんですよ! それがすごく嬉しかったから、言葉を届けることで、聴いてくれる人の心を動かしたいなって。もちろん涙だけじゃなく、笑顔も届けていきたいです。やっぱり、きっかの一番のチャーム・ポイントは元気なんで、みんなの笑顔の“きっかけ”になれるように。「きっかけはYOU!」を通じて、みんなに元気になってもらえるように、一生懸命頑張っていきたいと思います。

――ありがとうございます。じゃあ、インタビューはここで終わりに……。

吉川:あ、一つ自慢したいことが! 私、最近ウォーキングにハマッてて、現場まで毎日歩いて行ってるんですよ。道を覚えたいのと、人間観察が好きなのと、いろんなお店を発見するのも楽しいし……あとは痩せるため! まだ始めたばっかりなんで、実際に痩せたかどうかの結果は、そのうちお知らせします!

この記事をツイート

この記事の関連情報