<TOKYO GUITAR SHOW 2012>レポート 新製品が多数登場&本物のギターを使ったゲームも

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ギターと音楽を愛する人のための祭典<TOKYO GUITAR SHOW 2012>が、6月23日、24日にベルサール渋谷ガーデンにて開催された。2002年に産声をあげ、今年で11回目を迎えた、ギターの展示&販売、ライブも楽しめるこのイベント。今年も多くのメーカー、ディーラーが参加した。

会場は、入場して1階に「BOSS & FENDERプレイゾーン」、地下1階に「エレクトリックギターゾーン」と「アコースティックギターゾーン」の展示即売エリア、そして「アーティストライブステージ」が用意されるという構成。エレクトリックギターゾーンにはミニステージも用意され、出展者によるセミナーやアーティスト・デモンストレーションが繰り広げられた。本稿では展示エリアを中心にレポートをお届けする。


■BOSS & FENDERプレイゾーン


▲入ってすぐのスペースには7月発売のローランド新モデルeBand JS-10がずらり。アンプモデリング&エフェクター、スピーカー内蔵でいつでもすぐにセッションが楽しめるオーディオ・プレーヤーは多くの試奏者を集めていた。またアンプでは、発売されたばかりの新開発プログレッシブアンプ搭載ステージ用アンプGA-212、GA-112が注目の的。


▲FenderのモデリングアンプMUSTANGシリーズのMustang新モデルとして、コンパクトでかわいいGustang Mini(写真左、18,900円)、フロアタイプのMustang Floor(写真右、39,900円)がいちはやく展示。こちらも多くの試奏者を集めた。いずれも発売は秋を予定。


▲Fenderのアンプ新製品としては、Mustang Mini同様のコンパクトさと赤いボディが目を引く真空管アンプGreta(27,300円)、Fender Excelsior(42,000円)も展示。2012 NAMMで発表されたモデルで、いずれも夏発売予定。


▲Fenderギター、アンプは発売されたばかりの新モデルから国内未発表のモデルまで数多く展示。


▲ローランド製品では、BOSSマルチエフェクターのフラッグシップGT-100、ギター・モデリングのV-Guitarシリーズ、マイクスタンドにセットされたボーカル用エフェクターVE-5など新製品がずらり。すべて試奏可能な状態でスタンバイ。


▲数多くのサイズ、バリエーションを揃えるBOSSのギター/ベースアンプCUBEシリーズは頑丈さが一目でわかる断面模型とともに展示。アコースティック・ギター用のACシリーズも人気。


▲声や楽器でループパフォーマンスが楽しめるLoop Stationは、コンパクトからフロアタイプまで多彩にラインナップ。ギタリストには欠かせないBOSSコンパクトシリーズは驚くほどのバリエーションをこれでもかと展示(これでもほんの一部)。


▲ゾーン奥に設けられたデモステージでは、ローランド製品のデモが常に行われており、多くの来場者を集めた。写真は歪み系のBOSSコンパクトとeBand JS-10のデモ。

■エレクトリック・ギターゾーン


▲エレクトリック・ギターゾーン入り口に設けられたロックリッジサウンドジャパンのブースでは高見沢俊彦とのコラボによるギター・アンプ搭載iPodスピーカー「Jam Tube」が注目を集めた。iOSデバイスをバックにギター演奏が楽しめるJam Tubeは、専用接続ケーブルでiOSデバイスと、ギターとはシールドを接続して使用。スピーカーはギター用(モノラル)とiOSデバイス用(ステレオ)の3つで構成。真空管アンプ(12AX7)によるナチュラルな音楽再生が楽しめる。会場および同社のオンライン販売価格は34,800円。


▲Fender Custom Shopのブール春畑道哉、高中正義、チャー、ken、INORANなど歴代日本人シグネチャー・モデルがずらり。マスタービルダーによるデモンストレーションも多くの来場者を集めた。


▲VOXはスピーカー&リズムマシン内蔵のユニークなシェイプのトラベルギター「APACHE」が注目の的。TOKYO GUITAR SHOW用の特別カラーのAPACHEも展示。もちろん、VOXアンプも多数用意。


▲PRSのブースではTAKUMI(YELLOW FRIED CHICKENz)の使用モデルはじめ、多くのアーティストの使用モデルが写真とともに。


▲意外と少ないベースの展示。Warwickは新モデルなど多数を用意。隣りのコルグ・KIDブースではチューナーやシールドなどを特別価格で販売。


▲Squier by Fenderブースには、アブリル・ラビーン、山中さわお(the pillows)、の子(神聖かまってちゃん)、SCANDALのメンバー(HARUNA、MAMI、TOMOMI)が使用したモデルが、カメラを持った来場者の人気を集める。


▲オリンパスのブースでは、HD映像もとれるレコーダーLS-20M(写真左)や、ステレオマイク内蔵のマルチトラックレコーダーLS-100(写真中)などを展示。Fender G-DEC3の音源をバックにギターソロを演奏、LS-20Mで収録する「ギターソロコンテスト」も開催。また、ブース内では在日ファンクのギタリスト仰木亮彦によるLS-100のデモを披露。自宅で収録した身の回りの音をリズム代わりに、ギターをその場で録音、さらにボーカルを乗せてみせた。


▲エムズグリーンは、ギターエフェクター固定トレイのMzTray、固定ブラケットMzBracketに加え、新製品の固定ボードMzBoardを展示。形状・サイズにとらわれず完全固定でき、持ち運んでも崩れないのがウリ。各種サイズ、パーツを用意。


▲伝説のギター開発者Grover Jacksonの新ブランド「GJ2」のギターを展示していたのは、日本総代理店の新星堂のブース。GJ2ギターには専用ハードケースやストラップ、Grover Jackson直筆サイン入り品質保証書が付属。ミニステージではデビュー・プレゼンも実施。

▲ロカビリーに欠かせないウッドベースを製作してきたKING DOUBLE BASSによる新ブランドBLAST CULTの製品を展示したトーラスコーポレーション。ウッドベースOne4Five(写真中央)やギターのMARQUISなど個性的なモデルがずらり。


▲ストラップでおなじみのLevy'sは、会場限定価格で500円からのお買い得なストラップをはじめ、Tシャツ、バッグ、各種アクセサリーを販売。

▲TOKYO GUITAR SHOWではおなじみとなった予約制のギター無料診断会は今年も実施。ギターを持ち込んでコンディションをチェックしてもらえる。

■アコースティックギターゾーン


▲Matinブースではアコースティックギターに加え人気のウクレレやトラベルギターのBackpackerなども数多く展示。同社のアコースティックギターの特徴であるブレーシングの構造がわかる展示も。


▲Fender Acousticのブースには、Duane Peters Sonoran SCE “61”、Alkaline Trio Malibuなどのアーティストモデルを含むSONORAN、MALIBUシリーズなどの新モデルがずらり。


▲コブクロ小渕健太郎モデルや、2012年春の限定モデル、本イベント用モデルなど数多くをラインナップしたTaylorは、無料診断会も実施。


▲GUILDではAD-3 NAT、AD-3CE NAT、AO-3CEはじめARCOS Serisの新モデルを多数展示。


▲ネックが折りたためるアコースティックギター&エレキギターでおなじみのVoyage-air Guitar製品を展示したスリージーインターナショナル。「世界最強ケース」をうたったHoffee Carbon Fiber Casesをぶつけたり投げ落としたりといったやりすぎ実験動画は同社サイトでチェック!


▲アコースティックギターもラインナップするVOXは、APACHE同様ティアドロップタイプのスピーカー内蔵ウクレレを参考出展。ウクレレとしてはちょっと重い印象だが、ファントムタイプとあわせてぜひ製品化を実現してほしいところ。

■アーティストライブステージ


▲豪華アーティストによるライブもTOKYO GUITAR SHOWの大きな魅力。写真は23日に行われたザ・コレクターズの加藤ひさし&古市コータロー。アコギ2本で始まり、VOX APACHEの紹介をはさんで後半はアコギ+エレキで。軽妙なトークも交えながら、バンド編成とは違った魅力を味わわせてくれた。このほか、完熟トリオ、斎藤誠、VON HALEN、The ROOTLESS、Charが出演した。

■本物のギターで遊べるゲーム「ロックスミス」も登場

ギター、ベース中心の本イベントでひときわ異彩を放ったのが「ロックスミス」の展示&デモンストレーション。本物のギターを使ってプレイができる、プレイステーション3とXBOX 360用のゲームソフトだ。

セミナーやデモが繰り広げられるミニステージで行われたこの「ロックスミス」(ユービーアイソフト)のデモは、多くのギター初心者およびギタリスト予備軍を喜ばせる内容だった。おもちゃのコントローラーではなく、本物のギターが使えるのがポイント。ギターを付属のケーブルでプレステ3に接続すれば、各弦の音を正確に拾って(チューニングも装備!)、まさにゲームをしながらギターの腕が上がる仕組み。バックトラックは海外のロックの名曲・人気曲を50曲以上収録。ギターだけでなくベースにも対応、各種エフェクターも搭載される。音符は弦に合わせてブロックが落ちモノゲームのように手前に移動してくる独自の表示が特徴。演奏の出来によって自動でテンポが落とされるなど、初心者がギターを習得するのにうってつけの内容。発売は10月11日で価格は8,880円。


▲手前にギターの弦、奥から各弦ごとに色分けされたブロックが流れてくるので、それに合わせてギターを弾く。デモを行った担当者はギター未経験ながら3ヶ月ほどでソロも含めて弾けるようになったとか。

◆TOKYO GUITAR SHOW 2012
◆BARKS 楽器チャンネル
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