スクービードゥー、大所帯10人のステージと4人だけのライヴ!

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去る10/15、ソウルロック伊達男四人衆、スクービードゥーが東京LIQUIDROOM ebisuにてワンマンライヴを行なった。アルバム『Beautiful Days』をリリースしたのが夏の7月。その後、夏フェスやイベントでライヴは行なっていたのだが、ようやくここでワンマンライヴのお披露目。焦らしに焦らした形となった今回のライヴ、ファンが弾けないわけがなかった…!

オープニングは「愛がゆく」。ホーンセクションとして東京スカパラダイスオーケストラのNARGO、北原雅彦、GAMOの3人が冒頭から参加だ。アルバム『Beautiful Days』収録曲1曲目の曲からスタートで、その後も曲順ほぼ同一な流れで展開。シングル曲やインスト曲も挿入されるが、新曲をバリバリとプレイする流れだ。コヤマシュウ(Vo)が「夏が帰って来るぜ!」と叫ぶと、アルバムリリースである7月のときような“暑い夏”がここLIQUIDROOMで呼び戻されたかのように会場内部は盛り上がりとともにぐんぐんと気温が上がっていく。途中、アコースティックセッションで聴かせたコーナーもあるのだが、メンバーも観客もテンションは高いまま。会場は踊る人、音に合わせて手を上げる人、笑顔の人でいっぱいだ。中盤の「美しい日」からはLeyonaもヴォーカル参加。ほかにもサポートでパーカッション、キーボードを加えてステージには10人の大所帯でのコラボの大展開。「Beautiful Days」「また逢う日まで」とスピードを落とさないステージとなった。

そして一旦メンバーがステージを降り、本編終了。“ちょいと早いのでは?”と思わせつつ、アンコールの呼びかけに応えるべく再びステージに現われる4人。そのバックにはちゃんとSEが流れている。“お、仕切りなおし?”と感じさせたとおり、アンコールは(というより第二部!)は4人だけのステージにインディーズ時代の曲を中心に再び大爆発! 「勝手にしやがれ」「アフィルグ」など7曲をプレイした後、次なるアンコールではスクービードゥーの真骨頂「夕焼けのメロディー」でこの日のライヴは幕を閉じた。

ステージ終了直後、メンバーに今日のライヴのことについて訊くと「ほんと、楽しかった! グルーヴがデカい感じがしたよね」(オカモト"Moby"タクヤ/Dr)、「パーカッションとか入ってくると音楽的に燃えてきた」(ナガイケジョー/B)と新しい発見を体感でつかんだよう。そして「酒が飲みたいね! 今一番飲みたい。美味しいお酒が飲めそう」(コヤマシュウ/Vo)と充実した感が漲っていた。

2部制にしたことについて、リーダーであるマツキタイジロウ(G)は、「4人でスクービードゥーだから4人だけでのステージってのもちゃんと演したかったし、それをお客さんは望んでるって思うから2部という形でやってみましたね。4人ですると4人は横一直線で4人が平等。それでワーっと全面に出す感じ。だけど今日みたいにホーンの人やヴォーカルゲストが入ると、自分が出るべきところ、引っ込むべきところとメリハリがつけられて、それがまた面白味になっている」と語った。そして4人の意見をまとめるかのようにオカモト"Moby"が「スカパラの人たちに参加してもらったりって、今スクービーがやるべきことだったと思うんですね。それを今回はやれてよかった。今度はそこを経て、次スクービーが何をしたいか、どこへ行きたいかってのをまた改めて幹を太くしたいですね」というと、メンバーみんな「やんや! そのとおりだ!!」と満面の笑顔で受け止めていた。

今後、スクービードゥーはリリースに向けて制作を行なうということだ。この日のライヴで生まれたことが新作で何かしら形になることは間違いないだろう。

文●星野まり子

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