MCUと浜崎、アリスをめぐって三角関係!? 新曲「ラブ・リルカ」インタヴュー

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浜崎貴司による“祭でもするか”の一声が、マツリルカ誕生のきっかけ。
そんなエピソードを聞くと、このMCUと浜崎貴司によるユニットが、
なんとも浮ついたもののように思えるかもしれない。でも、彼らは本気だ。
本気でポップ・ミュージックの可能性を目指し、本気で楽しもうとしている。
何かとシリアスになり過ぎるこの時代に、世代も音楽のバックボーンも異る二人が一つになって大きく手を広げることの意味。
それこそがマツリルカ存在意義なのだ。
そんなマツリルカが、テレビや雑誌などで幅広く活躍するアリスを迎え、
マツリルカ&アリス名義シングルで「ラブ・リルカ」をリリースする。
初挑戦というアリスの舌足らずなラップをフィーチャーしたスウィートでキャッチーなナンバーだが、
一見接点などないように見えるここでの3人のテーマは“三角関係”。
ポップ・ミュージックの名のもとに咲いたラブ・トライアングルの裏話を訊いてみた。
NEW SINGLE

「ラブ・リルカ」

「ラブ・リルカ」
BMGファンハウス
2005年9月28日発売


初回盤 BVCR-19954 \1,575(tax in)
DVD「ラブ・リルカ(裏・リルカ・バージョン)」付

通常盤 BVCR-19953 \1,050(tax in)


01. ラブ・リルカ
02. ワン・プラス・ワン
03. wrap around
04. ラブ・リルカ(instrumental)





ビデオ・メッセージ

ビデオ・メッセージへ ▲南 流石さん振り付けの
「ラブ・リルカ」の踊りも!

――新曲作成のきっかけはテレビ番組での企画だったそうですが。

MCU:そうです。その番組(CX系『69 tribe』)の着ソンのコーナーで僕ら3人が一緒になったことがきっかけですね。


浜崎貴司(以下、浜崎):7月にマツリルカとして最初のシングルを出しているじゃないですか。その時に既に次のシングルを9月に出そうって話があったんですよ。で、“胸キュンなラヴ・ソング”を作りたいなっていうのが少なくとも僕の中にはあって、で、アリスが加わることで結構具体的なイメージに発展していったんです。女の子1人と男2人の三角関係っていうテーマで曲にしたら面白いんじゃないかなって。3人共が歌うのって、コーラス・グループとかじゃなければあまり例がないでしょ?

――ということは、3人で物語を編んでいくような気持ちで作られたと?

浜崎:や、最初は僕と雄志(MCU)の歌う歌詞の部分を先に作ったんです。


MCU:<♪conversationsと裏腹に~>のところからだったよね。


浜崎:そうそう。男二人の思惑が最初にあるって感じで。で、そっから先は女の子(アリス)が入ってきてからにしましたね。



――アリスさんは浜崎さんやKICK THE CAN CREWの音楽についてどう思ってました?

MCU:好きじゃなかったんだよな(笑)。



アリス:カラオケで友達とかがよく歌ってて、もちろん知ってましたけど(笑)。音楽は何でも好きなものを聴いていたんで。


MCU:コイツ、全然緊張しないんですよ。レコーディングにも“ウィーッス”って感じでやってきて、堂々とラップしちゃう。 アリス:ラップは初めてだったんで難しかったですけどね。韻が踏めなかったりとか。

MCU:でも、そうやって緊張しなかったから逆に良かったですけどね。やっぱり楽しんでやるってことがマツリルカの基本なんで。


浜崎:マツリルカで目標にしていたことって“新しいポップ・ミュージックを作る”ってことなんですよ。今までやってきた自分の方法論は基本的に塗り替えていくって発想でやろうっていうのがあって。もちろん、どうしたって塗り替えきれなくて残るものもあるとは思うんですよ。だから、まあ、そのへんはある程度いい加減でいいかなって気はしますね。

MCU:“いい加減にいい加減”がいいんですよ。これ、“by LITTLE”なんですけど(笑)。よく言ってるのは、ライヴでのジェームス・ブラウンみたいなエンターテインメントがあるのがいいなっていうことですね。あの人もいい加減っぽいじゃないですか(笑)。

――いい加減にエンターテインメントであり続けるって難しいようにも思えますが。

浜崎:だから、そこで難しく考えないことなんでしょうね。いかにアクシデントを捕まえていくかってことが重要なテーマではあるんですよ。例えばアリスのラップがうまくできないっていうのも、考えようによってはいい素材であるんです。やっぱりポップスってある種、破壊することだと思うんですよ。それでいて多くの人がそれを共有できる。そこを僕らも目指しているところではありますね。ということは、破壊するものを自分たちで持っている必要が出てくるわけですけど。



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