ボブ・ディランのドキュメンタリーがDVDに!

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ボブ・ディランの自伝的長編ドキュメンタリー『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』がDVD化されることとなった。リリースは6/23となる。

この映像は、映画『タクシードライバー』や『ギャング・オブ・ニューヨーク』を代表作とし、音楽ドキュメンタリーの名手としても知られているマーティン・スコセッシ監督によるもので、1961~1966年のディランの音楽と生き方が焦点となっている。当時のディランとかかわりを持つ多くのアーティストたちの未公開ライヴ映像やインタヴューが収録されているのに加え、ディラン自身がはじめてカメラの前で、この時期について振り返って語っている点だ。

この時代のアメリカは、米ソの冷戦、キューバ危機、人種・人権問題などで揺れ動く社会。そのなかで、ディランは「風に吹かれて」「戦争の親玉」などを、ギター1本でプロテスト・ソングを歌うカリスマとして祭り上げられるように。が、95年に彼はエレキギターに持ちかえ、バンドを従えステージに登場すると、熱心なファンから激しい批判を浴び……といったディランや音楽シーンにとって大きな意味のある時期。このあたりを中心に、400時間にもおよぶレア音源と映像、10時間を超すディランへのインタヴューをもとに構成されている。

もともとテレビ番組として制作され、アメリカ、イギリスで放映された後、日本ではNHK-BSハイビジョンにて放映、劇場でも上映された。この作品が今回、DVD化されるわけだが、時代は変われど、ディランの楽曲のメッセージは今なお色あせることがないことが実感させられる。今なお評価され続けている偉大なるアーティスト、ディランの若かりし時代の生々しい映像が見られるのは、音楽ファンは必見であるし、当時の時代背景に興味ある人にも貴重な映像。じっくりと観るならばやはりDVD、となるだろう。

ほかにも、今、書籍でディランの3アイテムが刊行されている。ディランが自ら筆を執った『ボブ・ディラン自伝』、そしてこのドキュメンタリー映画の基になっている貴重な写真などを満載した『ボブ・ディラン スクラップブック 1956-1966』、そして『ボブ・ディラン全詩集 1962-2001』。こちらで、ディランの足跡を辿ることもできる。


●DVD『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』トレイラー
https://www.barks.jp/watch/?id=1000013862

●DVD『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』詳細
2006年6月23日発売
税込価格:4,935円
字幕:英語/日本語/吹替用日本語
本編:208分、特典:50分以上

●『ボブ・ディラン自伝』
著者:ボブ・ディラン
訳者:菅野ヘッケル
税込価格:1,890円
●『ボブ・ディラン スクラップブック 1956-1966』
著者:ロバート・サンテリ
訳者:菅野ヘッケル
税込価格:5,460円
●『ボブ・ディラン全詩集 1962-2001』
著者:ボブ・ディラン
訳者:中川五郎
税込価格:9,240円

●書籍の購入は全国書店または、SBPストア(http://store.sbpnet.jp/)にて。
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