<FRF'06>ASIAN KUNG-FU GENERATION、ついにメイン・ステージへ!

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まだ日も明るいというのに、グリーン・ステージを埋め尽くす人、人、人。まだ金曜の昼間なのに、こんなに苗場に人がいたのか? と思える程の観衆で、今やフジロックに限らずフェス常連となったアジカンへの期待度の高さがうかがえる。長いインストのイントロで客アオリはOKだ。いざ演奏が始まれば、より力強さと正確さを増しているリズム・セクションに驚かされる。長いツアーから得た経験と成長をまざまざと見せつけられる思いだ。すでにアジカンは、楽曲の良さ、ヴォーカル後藤の表現力が引っ張るだけのバンドではなく、生演奏の楽しさ、生のライヴ・バンドだけが表現できるグルーヴを兼ね備えた普遍的な存在へと昇華していた。

その演奏はアジカンファンを喜ばせるだけでなく、フェスの大会場を盛り上げていた。彼らが、“いい演奏、いい音楽”を聴きに来ているロック・ファンを喜ばすことができるバンドに成長しつつあることを感じたステージだった。白目を剥き、歯ぐきを見せて絶叫する後藤……ここまで感情的に高ぶってる彼は、これまで見たことがなかった。“2003年はROOKIE A GO-GOの最後に出演しました。始まったのは4時半で、終わった頃にはすっかり朝だったんですけど。観客として来た回数の方が多いくらいなんで、思うことが多過ぎて……。とりあえず歌います”。そんなフジロックへの想いを朴とつと語り、MCの後披露した「ループ&ループ」は、間違いなくトリだったフランツ・フェルディナンドの「テイク・ミー・アウト」に匹敵する、この日のグリーン・ステージのハイライトだった。

取材・文●suepyon
写真●三吉ツカサ
ASIAN KUNG-FU GENERATION
2006/7/28 GREEN STAGE

1. センスレス
2. Re:Re:
3. 君という花
MC
4. ブルートレイン
5. ブラックアウト
6. ロードムービー
7. 桜草
MC
8. ループ&ループ
9. リライト
10. 羅針盤
11. 月光

FUJI ROCK FESTIVAL '06特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000025344
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