「レッツゴー!陰陽師」の“逆再生”着うた(R)にみる音楽遊び

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インターネット上で人気が大爆発しているコンテンツ「レッツゴー!陰陽師」。あなたはもう歌い踊る陰陽師・矢部彦麿(やべのひこまろ)と、僧侶たちの姿はもうチェック済みだろうか? まだという人はぜひこのニュースで確認してみてほしい。

ドワンゴでは好評を博している「レッツゴー!陰陽師」の着うたフル(R)と着うた(R)に加え、同曲の「逆再生バージョン」「200%早再生バージョン」などの着うたフル(R)、着うた(R)を配信開始した。両バージョンとも、ニコニコ動画(γ)で公開されている「レッツゴー!陰陽師」のバリエーション版PVの1つ。

「レッツゴー!陰陽師」は、強烈な個性を持ったPV映像もさることながら、その歌詞の面白さや、歌詞が“○○と歌っているように聴こえる”という、“空耳”の歌詞によって話題となった。また、BARKSで最初に「レッツゴー!陰陽師」を紹介したニュースで、同時に取り上げた「エージェント夜を往く」という楽曲も、PVで踊っているキャラクターの可愛さに加えて、そのキャラクターが舌足らずな歌い方で<貴方だけが使える テクニックで / 溶かしつくして>と歌うフレーズの“溶かしつくして”が“とかちつくちて”と、空耳で聴こえるのが“萌え要素”となって人気に拍車がかかった。

インターネットから火がつく楽曲に必要な要素はいくつかあるが、そのひとつが空耳だろう。そしてこのような空耳歌詞を持つ楽曲の多くは、新たな空耳を探し出そうとするファンの手によって“逆再生バージョン”が作られることが非常に多い。そうやってファンは楽曲で遊んでいくし、遊ばれていくことでさらに大きな話題となり、楽曲への注目が高まっていく。

ただ、思い返してみると逆回転というのは、ビートルズが「レイン」や「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」で取り入れるなど、昔からあった手法のひとつ。そして興味深いのは、通称“ホワイトアルバム”と呼ばれる『ザ・ビートルズ』に収録されている「アイム・ソー・タイアード」や「レボリューション9」といった楽曲をファン自らが逆回転再生させたところ「ポール・マッカートニーの死を暗示させる言葉」が空耳で聴こえたことから話題となり、俗に言う“ポール・マッカートニー死亡説”という噂につながったという事実。

古くから、逆回転再生や空耳というのは、音楽を楽しんでいる人の間では切り離せないものなのかもしれない。


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