I'veの歌姫 第一弾 川田まみ特集INTERVIEW

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I'veの歌姫 3週連続特集

I'veの歌姫 3週連続特集 第一弾 川田まみ

■インタヴュー

──まみさんと言えば、『灼眼のシャナ』と深い関係を持ったシンガーという印象が強いですが。

まみ:アニメの主題歌というお話をいただいてから、この作品のことを知ったんです。原作本を読んでみて、なんかビビッと運命を感じたと言うか、作品の世界観にのめり込んでしまったんですね。実際に書き上げた「緋色の空」は、本当に『灼眼のシャナ』の世界観と寄り添う形で作りあげました。その楽曲がオリコンで初登場11位を記録したときは、本当に嬉しかったですね。

──2006年3月に、1stアルバム『SEED』がリリースされたんですね。

まみ:今でも『SEED』を聴くと涙が出ちゃいます。最高傑作といえるくらい素晴らしいアルバムを作ることができたと思っています。収録した楽曲は、川田まみスタイルともいえる音楽性を持った作品ばかり。『SEED』を通して私の音楽性の基盤を形にできたのは、ホント嬉しかったです。

──そして今度は、劇場版『灼眼のシャナ』の挿入歌「赤い涙」をシングルとして発売することになりました。

まみ:『赤い涙』に関しては、シーンに合ったバラード調の楽曲ということで、歌詞は”別れ”をポイントに書きました。といっても『灼眼のシャナ』の世界では、別れといえば人が消えて失くなることに繋がるので、もっと現実ともリンクする形で作ろうと。切ない想いで涙を流してもらえるような世界観も踏まえて書きました。歌詞に出てくる”夕暮れ”や”夕焼け”、タイトルに付けた“赤い涙”は、『灼眼のシャナ』を彩るうえで大事な世界観なんです。同時に、”儚さ”と”内に秘めた強さ”両方の想いを伝えられる言葉を選びました。

──もう1曲、PVも収録した「Beehive」ですが。こちらは、躍動的かつダークサイドな表情を持っていて、新しい川田まみ像を描く楽曲になりましたね。

まみ:「赤い涙」の音楽性って、アルバム『SEED』の流れを裏切らない形なんですね。でも、新しい川田まみ像を作り出したかったので、激しいロックではあるけれどダークな色合いを持った「Beehive」が必要だったんです。この曲を、これからの川田まみ像の一つとして打ち出していきたかった。だからこそ、PVも「Beehive」で作りました。

──混沌とした環境の中でもがきながらも、現状から羽ばたいて飛び出したいという、強い意志が感じられる歌詞ですね。

まみ:「Beehive」は、強さや前向きな想いを抱きながらも、影を持った面も同時に描いているという、両極端な感情がテーマになっています。

──そういう要因が何かあったんですか?

まみ:きっとそれが、最初にも言った“素の私とシンガー川田まみとのギャップ”だったんだと思うんです。その気持ちをプラスに変えていくのに一番大きかったのが、ライブ&ドキュメンタリーDVDを通して、プライベートな川田まみの姿を見せられたことです。“ダークサイドな表情だけじゃない、普段の明るい自分も伝えることができた”という安心感を覚えたんですね。今では“解き放たれた心のまま”表現活動を行えるまでになったんです。そんな想いが、「Beehive」に出ているはずです。

──そして、これからのまみさんについてですが。

まみ:この「赤い涙/Beehive」を踏まえたうえで、ここからどんどん前進していきたいと思っています。今後の私の新しい表情を楽しみにしていてください。

取材・文●長澤智典

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