癒しのルックスと声を持った美青年ウジュ インタビュー

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――澄み切った声と抑揚あるヴォーカルが、その繊細なムードを見事に表現してましたよ。一方、「キャンディ」は原田真二が1977年にヒットさせた楽曲で、だいぶ「言葉にできない」とはイメージ違いますよね。

宇宙:全然違いました。30年前の曲と聞いて、“どんなスタイルの曲なのかなぁ”と考えてたんですけど、聴いてみたら初めて聴くのに懐かしい感じがして。でも、歌詞も曲も特別な雰囲気のある、今まで聴いたことがないタイプの曲だったから、面白かったです。初めて日本語で歌うということで、やっぱり発音には一番気を遣って練習しましたけれど、おかげで普段の会話も上手くなりましたね。

――加えて、それぞれのカップリングでは河口恭吾さんが作られた「地球兄弟」を、日本語(「キャンディ」収録)と韓国語(「言葉にできない」収録)両方で歌っているじゃないですか? そこで、何かしらの違いも感じたんじゃないかと思うんですけれど。

宇宙:ハッキリとした理由はわからないんですけど……言葉の違いで、出る声も違うんですよ。韓国語で歌うときのほうが、僕の声は太くなる。逆に日本語曲を歌ってみて、“こんなに軽い声も出るんだ”と感じたから、これからはバラードだけじゃなく、いろんなスタイルの音楽を歌いたくなりましたね。例えば、映画「NANA」で中島美嘉さんが歌っていた「GLAMOROUS SKY」みたいに、ちょっとロックでスタンド・マイクが似合う曲とかも、コンサートではやってみたい。

――ちなみに好きな、もしくは興味のある日本人アーティストっています?

宇宙:それが不思議なことに、僕の好きな韓国の歌手ってパク・キョシン、シン・ソンウ、イ・スンチョル、と100%男性なのに、日本の歌手は中島美嘉、伊藤由奈、宇多田ヒカル、って100%女性なんです。もちろんバラード歌手は好きなんですけど、最近はダンス曲もよく聴きますね。以前はあんまり興味なかったのに、今はケータイの着信音もダンス曲ですから(笑)。

――となると、今後新たなジャンルの曲に挑戦したり、今まで知らなかった自分の歌声に出会うこともあるでしょうが、そこで芯となる“宇宙の魅力”は何でしょう?

宇宙:うーん……よく周りに言われるのが、“顔と歌にギャップがある”っていうことで。顔だけ見たら可愛い声をしてそうなのに、歌ってみると結構太い声だから、インパクトあるらしいんですね。そこが僕のいいところなのかなぁ、と。

――確かに優しげで繊細なルックスに反し、ヴォーカルは男性的で芯が太いですもんね。最後に、始まったばかりの日本での音楽活動で、最初に目指す目標を教えてください。

宇宙:僕はコンサートが一番好きだから、デビューして有名になって、まず武道館でコンサートすることかな。社長さんとも、“武道館ができたら、僕の言うこと何でも聞いてくれる”って約束してるんですよ(笑)。11月16日には釧路でコンサート、他にも全国でインストア・イベントもやるので、ぜひ遊びに来てほしいですね。僕のイベントでサイン会や握手会をすると、韓国語で話しかけてくるファンの人も結構いるんですよ。みんな勉強してくれてるみたいで、それは嬉しい。

――本当に、“好き”っていう気持ちは強いですよね。

宇宙:うん、何でもできる。デビューのために頑張ってきたこの1年間、僕にはホントに長かったんですね。ヤル気が溜まりに溜まって、今、もう爆発しそうなので、これから宇宙と宇宙の曲を、どうぞよろしくお願いします!

取材・文●清水素子

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