暖かいムードに包まれたプリシラ・アーン東京公演

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プリシラ・アーン初となる来日公演が、11月27日の大阪公演(ビルボードライブ大阪)からスタート、その後2日間にわたって行なわれた東京公演も無事終了し、暖かいムードに包まれたステージで多くのファンを魅了した。

東京公演は六本木のビルボードライブ東京にて11月29、30日の2日間、1日2公演、計4公演が行なわれたが、東京公演初日となる29日18時からのファースト・ステージでは、グレーのトランプダイア柄の半袖ロング・カーディガンに青のストッキング、黒のブーツといういでたちで登場。「プリシラ・アーンです。来てくれてアリガトウ」と日本語で挨拶した後、アルバムでも演奏、アレンジ、作曲などを担当したギター兼ベースのガス・サイヴファートと2人だけでのライヴ・パフォーマンスを披露した。

オープニングを飾る1曲目は、この夏日本中のラジオでオンエアされたヒット曲「ドリーム」。ライヴはその後も「ウォールフラワー」「アイ・ドント・シンク・ソー」などアルバム『グッド・デイ』の収録曲を中心とした内容となったが、アンコールでは、プリシラが好きな宮崎駿監督のアニメ「耳をすませば」の中で、日本語で歌われていたジョン・デンバーの名曲「カントリー・ロード」をプリシラも日本語でチャレンジ。プリシラの、素朴で美しい日本語の歌声で会場が大いに盛り上がり、アンコールを含め全14曲を歌い終えた時には会場は大きな拍手につつまれていた。

とてもシンプルな編成で、派手な演出があるわけではないが、その分プリシラの透き通った歌声が心に響く感動的なライヴ。今回の初来日公演は大阪、東京に続き、12月2日に行われる福岡(ビルボードライブ福岡)で終了するが、福岡でもきっと多くのファンの心を癒してくれるに違いない。

2008年8月にブルーノートからデビュー・アルバム『グッド・デイ』をリリースし、フォーキーでアコースティックなサウンドと心を潤すピュア・ヴォイスで、日本のファンの心を掴んだプリシラ・アーン。その実力はアルバムのみならず、やはりライヴでの魅力を存分に見せ付けてくれた日本ツアーとなった。

ちなみに、プリシラは大阪ではうどんと好物のたこわさ、東京では寿司と、行く先々で日本食を堪能。「日本が大好き!日本に住みたいわ」と、しきりにスタッフに漏らしていたという。

<プリシラ・アーン/来日公演>
2008年11月27日 大阪 ビルボードライブ大阪
2008年11月29日 東京 ビルボードライブ東京
2008年11月30日 東京 ビルボードライブ東京
2008年12月2日 福岡 ビルボードライブ福岡
写真:森リョータ
◆iTunes Store プリシラ・アーン(※iTunesが開きます)
◆プリシラ・アーン・オフィシャルサイト
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