ザ・クラッシュ、ジョー・ストラマーを偲ぶ

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命日を控え、元バンド・メイトのミック・ジョーンズが『The Sun』紙のインタヴューでストラマーを偲んだ。「彼を失うのは、アインシュタインを失うようなものだ。彼の頭の中には、素晴らしいアイディアでいっぱいだった。彼がいなくなり、誰もそれを得ることができなくなっちまった」

「ジョーのように曲を作る奴はいない。彼は素晴らしいライターだった。彼を失うなんて、本当に辛いよ。彼はまわりで何が起きているかいつも気を払っていたし、“大衆の味方"だった。みんなと同じように欠点はあったよ。でも俺は彼を信じてた」

1983年にバンドを脱退したジョーンズだが、ストラマーが亡くなる前には和解しており、クラッシュのリユニオンも計画中だったという。「何かやろうとしてたんだ。ロックの殿堂入りが控えてて、リユニオンしようかって話してた。ジョーと俺はやりたいって思ってた。ポール(・シムノン)は興味がなくて、俺たち、彼を説得しようとしてたんだ」

残念なことにそれは実現しなかったが、2人はストラマーが亡くなる直前にステージで共演することができた。「殿堂入りしたのは、ジョーがすでに突然いなくなってしまった後だった。俺たち、最後に一緒にプレイするチャンスがあった。消防士をサポートするためにアクトン・タウン・ホールでな(2002年11月15日)。デカイもんじゃなかったが、詩的で感傷的なものだった。(一緒にプレイするのは)19年ぶりだったんだ。それが最後になるとは思ってもいなかったけどな。本当に感動的なものになったよ」

ストラマーは2002年12月22日、心臓発作により英国サマセットの自宅で死去。50歳だった。

Ako Suzuki, London
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