またもやロンドンの名門ライヴ・ハウスが姿を消す。今度は、1981年の歴史を誇るLondon Astoriaだ。新しい地下鉄の乗り入れにともない、Astoriaがあるトテナムコート・ロード駅周辺の開発計画に波におされ建物自体が無くなることとなった。この後、新築ビルへ移転しリオープンする可能性もあるようだが、これまでの歴史を感じさせる雰囲気は皆無となるだろう。

NME.COMによると、Astoriaは1月15日にイビサのナイト・クラブManumission主催で最後のイベントを開くという。現在のところ、ラインナップは発表されていないが、イベントの主催者は、ロックの聖地の最後に相応しく「TVタレントではなく、ザ・フーやカサビアンにパフォーマンスして欲しいと思っている」と『Independent』紙に話している。

1927年に映画館としてオープンし1976年に劇場に改装されたAstoria(2,000人収容)は、新人バンドの登竜門的役割を果たしてきた。これまで、レディオヘッド、ニルヴァーナ、コールドプレイ、メタリカ、ジミ・ヘンドリックス、ブラー、フランツ・フェルディナンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ブラック・サバス、エミネム、プリンスなどここでプレイしたバンドを挙げたら限が無い。新人や中堅どころだけでなく、ローリング・ストーンズやU2など大物アーティストがスペシャル・ギグを行なうときにも使用された。

歴史がありロンドンを代表するライヴ・ハウスだっただけに残念。駅の開発計画により、隣接する1,000人収容のAstoria 2、さらに小規模なMetro Clubも同時に閉館される。

Ako Suzuki, London