10年を振り返ることができるシュガーカルトのベスト盤

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2008年にバンド結成10周年を迎えたシュガーカルト初のベストアルバム『REWIND 2001-2008』が、2月18日にリリースされた。1998年に米国サンタバーバラにて結成された彼らは、2001年にインディースで発表した1stアルバム『スタート・スタティック』でデビュー。2003年には同アルバムで日本デビューをしている。

◆ 『REWIND 2001-2008』スポット映像

日本デビューして以来、5年足らずの間に単独、ツアー・サポート、フェスを含め、これまでに計8回の来日をしている彼ら。日本人好みとも言えるポップなサウンドとキャッチーなメロディは、来日のたびに日本のリスナーを魅了し、回を重ねるごとに多くのファンを獲得してきた。2005年にはトヨタのCMソングとして、ザ・ビートルズの「ア・ハード・デイズ・ナイト」をカヴァー。原曲のよさを残しつつも、パンキッシュに大胆にアレンジした同曲は瞬く間に反響を呼び、お茶の間レベルでの認知度もアップさせた。

今回リリースされた『REWIND 2001-2008』は、そんな彼らの10年を振り返ることができる作品。1stアルバム『スタート・スタティック』から、3rdアルバム『ライツ・アウト』までの全シングル曲と人気曲がリリース順に収録されている。

「スタック・イン・アメリカ」「バウンシング・オブ・ザ・ウォールズ」といった1stアルバム収録曲では、彼らの持ち味であるパワー・ポップ全開のサウンドを聴かせている一方、「ドゥ・イット・アローン」「ロサンゼルス」など、3rdアルバム収録曲では、キャッチーさはそのままに、大人らしさを加えたモダンなロックナンバーを楽しむことができる。彼らの音楽性の移り変わりをわかりやすく感じることができるのも魅力だ。ちなみに、「バウンシング・オブ・ザ・ウォールズ」のギターソロの2番目のパートは、マルコ(Gt)の誕生祝いにスタジオに顔を出したフー・ファイターズのクリス(Gt)が弾いている。

さらに今回のベスト盤には、ザ・ビートルズのカヴァー「ア・ハード・デイズ・ナイト」に加え、「メルト・ウィズ・ユー」「メモリー(アコースティック・ヴァージョン)」といった未発表曲のほか、新曲「カウント・ユア・ブルージズ」を収録。DVD付属盤には、2007年の単独ライヴ(初収録)、全シングルのPV、デビュー時の結成秘話、メイキングなどの映像が収録されている。

人気曲ばかりを集めたこのベスト、これからシュガーカルトを知る人にとっては、とっておきの作品であることはもちろん、彼らを応援し続けてきたファンにとっては、バンドの10年間の活動を再確認させてくれる作品と言えそうだ。

ベスト・アルバム『REWIND 2001-2008』
【CD+DVD】CTCM-65107/B ¥2,980(tax in)
【CDのみ】CTCM-65108 ¥2,100(tax in)
2009年2月18日発売

◆シュガーカルト・オフィシャルサイト
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