リリー・アレンの共有ファイル反対キャンペーンに、ミュージシャン続々と賛同

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リリー・アレンが、共有ファイルからの違法ダウンロードに反対し新しいブログ(http://idontwanttochangetheworld.blogspot.com/)を立ち上げ、これに賛同するミュージシャンが続々とメッセージを寄せている。

共有ファイルに対するリリーの反対発言は、ミュージシャンの利害を代表する団体Featured Artists Coalition(FAC)のメンバーから出た、共有ファイルがアーティストに損害を与えているのは認めるが「新しい世代の音楽ファンでもあり、(英政府が提案している)利用者のネット・コネクションを遮断するような強硬手段を取るべきではない」との意見を発端としている。

ジェームス・ブラントは、リリーを“僕らのリーダー”と表し、「リリー・アレンをサポートするために手を上げたい」「彼女は、グレート・ブリテンの産業、僕らのミュージック・ビジネスの死を意味する重大な犯罪に立ち向かうようミュージシャンに呼びかけている」とのメッセージを寄せた。

このほか、テイク・ザットのゲイリー・バーロウ、スパンダー・バレエのゲイリー・ケンプ、N-DubzのDappyが支援するとのメッセージを、ミューズのマット・ベラミーがいくつかの解決案を、ソング・ライターのガイ・チェンバーズやバット・フォー・ラッシェズのナターシャ・カーンがミーティングが行なわれるなら出席したいとの意向を示している。

現在、英シングル・チャートのNo.1に輝いているタイオ・クルズはビデオ・メッセージを寄せ、違法ダウンロードによりどれだけ彼のキャリアがダメージを受けたかを語っている。デビュー・アルバムがリリースの3ヶ月も前にネットでリークしたため、「レーベルも俺自身も、すごくややこしい状態になった」という。「レーベルから切られる可能性だってあった。いっぱい金を使ったっていうのに、それがタダでリークされたんだから。ラッキーなことに、レーベルは俺を信頼してくれたからよかったけど、共有ファイルは俺のキャリアにとてつもないネガティブな影響を与えたのは確かだ。ほかの多くのアーティストと同じようにね」。彼は「他人の作品を盗むのは、盗難だ」と話している。

一方、騒動の引き金となったFACは、オフィシャル・サイト(Featuredartistscoalition.com)に新しい声明を発表、共有ファイルを容認するわけではないとの強い姿勢を表明した。

Ako Suzuki, London

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