聴衆の度肝を抜いた14歳、小林愛実

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現在のピアノの師匠である二宮裕子氏を交えてのQ&Aを実施。アルバム・レコーディングの苦労話などを語り、また、好きな作曲家は?という質問には、「ショパンの楽曲は、自分が表現したいことをさせてくれる」、「ベートーヴェンは、弾いているとその情熱を感じて、熱くなる」と、小林愛実の優れた表現力の源は音楽の本質を感じ取れる凄さにあることをうかがわせた。

その一方で、クラシック以外では安室奈美恵や東方神起が好きなことや、学校の教科では社会が好きで数学が苦手、また音楽以外で幸せを感じるのは食べている時と、寝ている時、など14歳の中学生らしいエピソードも披露、更には「ピアノの練習は嫌いだけどしなきゃいけない。(先生が)怖いし…」など、師匠二宮先生とのトークでは掛け合い漫才のような会話を披露。師弟の絆の強さを垣間見せつつも、会場を笑いの渦に巻き込んでいた。

2010年はショパン生誕200年にあたり、改めてショパン、及びピアノが大きな注目を集める年になりそうだが、自らもショパンが大好き、と語る小林愛実が2010年のクラシック界に大きな旋風を巻き起こすことになるのは間違いなさそうだ。

写真:(C)森リョータ

『小林愛実デビュー!』(CD+DVD)
2009年2月10日発売予定
・J.S. バッハ:パルティータ第2番よりシンフォニア
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調作品53「ワルトシュタイン」
・ショパン:スケルツォ第1番/スケルツォ第2番/ノクターン第20番
※2008年6月16日~18日 N.Y. Merkin Hallにて録音
DVD収録曲
・ショパン:スケルツォ第1番/エチュードOp.10-4/マズルカOp.63-3
※2009年12月14日 サントリーホールブルーローズにて録音

◆小林愛実オフィシャルサイト
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