DCPRG、ジャズの名門レーベルから初のメジャー・リリース

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菊地成孔率いるバンドDCPRGが、9月21日にジャズの名門インパルス・レーベルから初のメジャー・リリースを果たすことが、TBSラジオ「菊地成孔の粋な夜電波」の番組で本人の口から発表された。

◆菊地成孔画像

DCPRG(DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN)は1999年に結成。1970年代マイルス・ディヴィスのエレクトリック・ファンクを核に、ジャズ/ソウル/アフロ/現代音楽などを融合させた11人編成バンドだ。太いポリリズムとハードコアなサウンドが織り成す刺激に満ちたダンス・ミュージックは、これまで多くのリスナーから熱い支持を集めてきたものの2007年に活動休止。2010年10月に雨の日比谷野外音楽堂にて新メンバーによる劇的な復活を遂げ、以来不定期でライヴ活動を展開してきた。

バンドにとって、結成12年目にして初のメジャー・リリースとなる作品は、6月6日に恵比寿リキッドルームで行なわれた最新ライヴを収録した2枚組ライヴ・アルバムとなる。ギタリスト、アート・リンゼイがゲスト参加した熱狂のライヴで、公演直後から作品化のリクエストが多数寄せられていたパフォーマンスのひとつだ。

今作をリリースするレーベル「インパルス」は、1961年に設立され2011年に50周年を迎えた米国に本拠地を置くジャズの老舗レーベルである。かつては、ジョン・コルトレーンはじめ、アルバート・アイラー、キース・ジャレット等が在籍したレーベルだが、近年は新作のリリースは数える程しか行っていなかった。レーベルのポリシーである「THE NEWWAVE JAZZ IS ON IMPULSE!(ジャズの新しい波)」に相応しいバンドという日本側からの申し出が認められ形だ。もちろん同レーベルにとって、DCPRGが初の日本人バンドとなる。

「いきなりインパルス!から、と言われても「オールドファンに叱られそうだな」というのが正直な感想なのですが(笑)、日本のジャズ界が一種のガラパゴス化を起こしており、異形といわず正統といわず、大変な才能が多数存在する。その事実を世界に知らしめるという大役の一翼でも担えるとあらば、非常に光栄な事です。頑張ります。今までと同じ様に。」──菊地成孔

<フジロッグフェスティバル>への出演やリキッドルームでのワンマンが開催など、アルバム・リリースに先がけて精力的にライヴ活動を展開するDCPRGにご期待を。

『Alter War in Tokyo』
2011年9月21日発売
UCCJ-2091/2 \3,000(tax in)
※収録予定曲
・ ジャングル・クルーズにうってつけの日
・ Catch 22
・ New York Girl
・ Playmate at Hanoi
・ 構造 1 (現代呪術の構造)
・ ホーチミン市のミラーボール

(C)Photo:Shiro Miyake

7月30日(土) FUJI ROCK FESTIVAL '11 9月2日(金) 東京JAZZ 2011
7月31日(日) GAP (golden after play) 恵比寿・リキッドルーム (ワンマン)
◆菊地成孔オフィシャルサイト
◆菊地成孔DCPRGサイト
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