L'Arc~en~Ciel、総動員数45万人のワールド・ツアー凱旋公演は世界規模のパフォーマンスで15万人熱狂

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世界10ヵ国14都市17公演で45万人動員するワールド・ツアー<L’Arc~en~Ciel WORLD TOUR 2012>を敢行中のL’Arc~en~Cielが、5月12日(土)、13日(日)の2日間にわたり横浜 日産スタジアムにて凱旋公演を実施。両日でのべ15万人を熱狂させた本公演のオフィシャル・レポートが到着した。

◆L'Arc~en~Ciel<WORLD TOUR 2012>5/12(土)横浜 日産スタジアム画像
◆L'Arc~en~Ciel<WORLD TOUR 2012>5/13(日)横浜 日産スタジアム画像

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3月3日、香港にて<WORLD TOUR 2012>を開始したL'Arc~en~Ciel。全10ヵ国14都市17公演を廻るこのツアーは、総動員数45万人を記録。3月25日にはアメリカ ニューヨーク Madison Square Gardenにて日本人初の単独公演を大成功に収め、大きな話題を呼んだことも記憶に新しい。国内アーティストの世界ツアーとしては、おそらく後世に語り継がれるであろう、前代未聞の巨大スケールで行なわれている。

そして5月12日。ヨーロッパ、アジア諸国を経由して、凱旋公演の初日が開催された。ここ横浜 日産スタジアムは、2002年日韓ワールドカップ決勝の舞台としても知られる日本最大のスタジアムである。開演前のステージ上は、前面がLEDパネルで覆われ、場内には静かにストリングス・アレンジが流れている。

定刻を少し過ぎた頃、BGMが止んでLEDパネルに映し出されたのは、世界各国で行なわれたライヴとオフ・ステージの模様。その歓迎ぶりや熱狂ぶりを伝える映像は、今日のステージが“凱旋”であることを改めて認識させ、超満員の客席から自然発生的な拍手が湧き上がる。そして同時に飛び込んできたピアノの音色が拍手を大歓声へと変化させた。

オープニングはこのツアーの1曲目にふさわしい壮大なドラマティック・チューン「いばらの涙」。LEDパネルが左右に開くと、向かって右側にはフェンダーのオリジナル・モデルをかき鳴らすken、3台のキャビネットをトリコロール・カラーにレイアウトしたスピーカーから重低音を響かせるtetsuya、ハードウェア類に至るまで全てをブラックフィニッシュのドラムセットに新調したyukihiroがいる。そしてhydeがステージ最前線に歩み出ると、そこに最強の四角形が完成した。

「Come on! Japan!!」

次々と繰り出される大ヒット・ナンバーの中、「GOOD LUCK MY WAY」のイントロで発せられたhydeの第一声だ。直後のMCでは、「何て言えばいいんだろう、ここは。ジャパン? 横浜? 日産?(笑)」と会場の笑いを誘いながらも、「ただいま。世界を廻ってきたよ。今日はすごいたくさんの人が来てくれて、いきなり涙目になってしまいました。やっぱり日本が一番良かったなと思えるような日にしたいんだけど、いける!? 」と語りかける。

また、「『BUTTERFLY』っていうアルバムを出したんだけど、そのあとワールド・ツアーに出ちゃったんで、あんまり演ってないんですよね。もうすぐツアーも終わってしまうから、ちょっと今日は多めに演っちゃっていいですかね」と嬉しいひと言。これには客席が大声援で応える。

というわけで、この日のライヴは最新アルバム『BUTTERFLY』収録曲はもちろん、歴代の数々の名曲に加え、「metropolis」など、久々のナンバーも披露された充実のセットリスト。イントロが奏でられるだけで、スタンドから大声援が巻き起こる新旧ナンバーの数々が、20年の歴史とバラエティーに富んだ彼らの音楽性の深さをくっきりと浮かび上げた。

ライヴ中盤には、L'Arc~en~Cielならではのエンターテイメントな驚きが。これからのライヴをご覧になる方々のために詳しくは触れないが、お馴染みの爆笑CMや、客席最後方が最前列となるサプライズなども用意されているので、お楽しみに。

約3時間におよんだステージ。hydeのMC通り「多め」の演奏を締めくくったのは「BLESS」だった。場内からは大きな歓声が降り注ぎ、その声のひとつひとつは、凱旋を、またアニバーサリー・イヤーを祝福するように優しく、温かい。待望の国内公演初日は“世界規模”のパフォーマンスに彩られ、7万5千人(!)を動員した巨大スタジアムが文字通り揺れていた。

迎えた2日目。本日も晴天なり。前述したように日産スタジアムは、周囲に緑地公園や各種スポーツ施設が併設された屋外型多目的競技場。それゆえ、時間の経過による空模様の変化も絶好のステージ演出となる。夕暮れに輝くあの曲や、宵のくちに似つかわしいあの曲など、その景色とマッチングされた楽曲が楽しめるというわけだ。加えて、野外だから可能な、ド派手な特殊効果が巨大会場を彩っていた。

この日のライヴは、バンドとしてのまとまりがずば抜けて素晴らしかった。「Killing Me」など過去のアルバムからのナンバーはそれぞれのパートの音がはっきりと聞こえていながらも独特のうねりのある演奏で、例えばギターがハードでアップテンポ…ということとは次元が違う。圧倒的な演奏力による、パワーとスリル。「SHINE」のようなメロディアスなチューンはもちろん、「Pieces」のようなミディアム・ナンバーでこそL'Arc~en~Cielの持つ確かな技術力とタフな側面が露わになるようだ。

さらには最新アルバムからの楽曲が新鮮に響く。インプロヴィゼーションを思わせるが、その実、緻密に計算され尽くしたギター・フレーズが天に突き抜ける「wild flower」、各パートのフレーズが複雑に、しかし絶妙に絡み合うアンサンブルを構築した「shade of season」など、アレンジ面で随所に工夫が凝らされていることが、ライヴの場で改めて実感できた。

とりわけ、インターバルの後、tetsuyaのアップライト・ベースがクローズアップされた「未来世界」は秀逸。そのアコースティック・ムードな曲調に加えて、夜空と客席のサイリュームが天地に星空を作り、実にドラマティックでロマンティックな音空間を演出した。

初日に引き続き、たっぷりと演奏された充実のセットリスト。何よりも楽しそうに揺れていた客席(初日と合わせて15万人を動員!)が、ライヴの大成功を物語っていた。ステージ上のメンバーも、すれ違いざまに顔を見合わせて微笑む姿が幾度となく見受けられ、コンディションの良さがうかがえる。

この日、hydeのMCの言葉を借りれば、「こうやって日本に帰ってきたら、みんなが温かく迎えてくれるっていうのは、ホント幸せなバンドやなと思いました。みんな綺麗だよ」と。

また、「L’Arc~en~Cielは、まだこれからも続く」と語ってくれた。ワールド・ツアーは残すところあとわずかだが、この後、バンドがまだまだ加速していくことは間違いないだろう。

ステージの去り際、「国立で待ってます」とhydeが語ったとおり、L’Arc~en~Cielはこの後、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 野外特設ステージ(5月19日、20日)、そしてロックバンド初の東京 国立競技場(5月26日、27日)公演を開催。国内最終GRAND FINAL公演ともなる東京 国立競技場は、“20th L'Anniversary year”を締めくくるライヴとして、<WORLD TOUR 2012>とはひと味異なるスペシャルな演出も期待される! 世界各国を熱狂させてきたL'Arc~en~Cielの待望の国内公演。世界規模のパフォーマンスに今後も注目したい。

取材・文◎梶原靖夫(OFFICIAL REPORT)

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<20th L'Anniversary WORLD TOUR 2012>追加公演
2012年5月26日(土)、27日(日)東京国立競技場
開場14:30/開演17:00
【チケット料金】全席指定¥9,000 (tax in) / 参加席¥9,000(tax in)
【お問い合わせ】L'Arc~en~Ciel国立競技場公演事務局
0180- 993-995 (24時間テープ対応/一部携帯、PHS使用不可/IP電話使用不可)
【一般チケット発売日】2012年4月28日(土)

<L'Arc~en~Ciel WORLD TOUR 2012>
2012年3月03日(土) 香港 Asia World EXPO ARENA (10,000P)
2012年3月07日(水) バンコク IMPACT ARENA (10,000P)
2012年3月10日(土) 上海 MERCEDES-BENZ ARENA (10,000P)
2012年3月17日(土) 台北 TWTC Nangang Exhibition Hall (10,000P)
2012年3月25日(日) ニューヨーク Madison Square Garden (20,000P)
2012年4月11日(水) ロンドン indigO2 (2,400P)
2012年4月14日(土) パリ Le Zenith (6,000P)
2012年4月28日(土) シンガポール Singapore Indoor Stadium (10,000P)
2012年5月02日(水) ジャカルタ Lapangan D Senayan (10,000P)
2012年5月05日(土) ソウル Jamsil Gymnasium (8,000P)
2012年5月12日(土) 横浜 日産スタジアム(75,000P)【SOLD OUT】
2012年5月13日(日) 横浜 日産スタジアム(75,000P)【SOLD OUT】
2012年5月19日(土) 大阪 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン野外特設ステージ(50,000P)【SOLD OUT】
2012年5月20日(日) 大阪 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン野外特設ステージ(50,000P)【SOLD OUT】
2012年5月26日(土) 東京 国立競技場(50,000P)
2012年5月27日(日) 東京 国立競技場(50,000P)
2012年5月31日(木) ホノルル Waikiki Shell (5,000P)

DVD
『LIVE TWENITY』
2012年6月13日発売
KSBL 6020 ¥3,920(tax in)
01. 虹 【1997 REINCARNATION, Dec.23,1997 東京ドーム】
02. 花葬 【Tour '98 ハートに火をつけろ!, Oct.21,1998 国立代々木競技場 第一体育館】
03. Caress of Venus 【1999 GRAND CROSS TOUR, Aug.22,1999 東京ビッグサイト 駐車場特設ステージ】
04. NEO UNIVERSE 【RESET>>LIVE*000, Dec.31,1999-Jan.1,2000 東京ビッグサイト 東展示棟】
05. HONEY 【CLUB CIRCUIT 2000 REALIVE, Oct.27,2000 Zepp Osaka】
06. HEAVEN'S DRIVE 【TOUR 2000 REAL, Dec.6,2000 東京ドーム】
07. Driver's High 【Shibuya Seven days 2003, Jul.6,2003 国立代々木競技場 第一体育館】
08. REVELATION 【SMILE TOUR 2004, Jun.12,2004 大阪城ホール】
09. READY STEADY GO 【LIVE IN U.S.A., Jul.31,2004 1st Mariner Arena】
10. TRUST 【AWAKE TOUR 2005, Aug.31,2005 国立代々木競技場 第一体育館】
11. 叙情詩 【ASIALIVE 2005, Sep.25,2005 東京ドーム】
12. the Fourth Avenue Café 【15th L'Anniversary LIVE, Nov.26,2006 東京ドーム】
13. 夏の憂鬱[time to say good-bye] 【Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!, Aug.26,2007 富士急ハイランド コニファーフォレスト】
14. Killing Me 【Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!, Aug.30,2007 沖縄コンベンションセンター 劇場】
15. MY HEART DRAWS A DREAM 【TOUR 2007~2008 THEATER OF KISS, Feb.10,2008 国立代々木競技場 第一体育館】
16. あなた 【TOUR 2008 L'7 ~Trans ASIA via PARIS~, May.9,2008 LE ZENITH】
17. forbidden lover 【TOUR 2008 L'7 ~Trans ASIA via PARIS~, Jun.1,2008 東京ドーム】
18. Blurry Eyes 【20th L'Anniversary LIVE, May.28,2011 味の素スタジアム】
19. GOOD LUCK MY WAY 【20th L'Anniversary LIVE, May.29,2011 味の素スタジアム】
20. X X X 【20th L'Anniversary TOUR, Dec.4,2011 京セラドーム 大阪】


Tribute Album
『L’Arc~en~Ciel TRIBUTE』
2012年6月13日発売
KSCL 2070 ¥3,200(tax in)
01. Blurry Eyes / Vince Neil
02. NEO UNIVERSE / Orianthi
03. RAINBOW / TLC   ※オリジナルタイトル「虹」
04. HONEY / Eric Martin, John 5 (Gt)
05. READY STEADY GO / ZEBRAHEAD
06. snow drop / Boyz � Men
07. Vivid Colors / Maxi Priest
08. HEAVEN'S DRIVE / Michael Monroe
09. STAY AWAY / Daniel Powter
10. flower / Clementine
-Bonus Tracks-
11. SEVENTH HEAVEN / POLYSICS
12. Shout at the Devil / SID
13. Caress of Venus / Hemenway
14. Driver's High / TOTALFAT
Produced by Marti Frederiksen (track 1-10)

◆L'Arc~en~Cielオフィシャル・サイト
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