コブクロ、<FAN'S MADE LIVE>…原点を見つめ返すストリートライブのように

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9月9日、コブクロ復活後、初となるライブ<FAN'S MADE LIVE>が開催された。復活を待ち望んでくれたファンへ感謝の意味を込めて行われたこのフリーライブは、ストリートからスタートしたコブクロにとって原点ともいえるもの。ひとりでも多くのファンに来てもらいたいと、大阪万博記念公園東の広場が会場として用意された。

◆コブクロ画像

残暑の中、万博公園東の広場には約5万人が結集、『ALL SINGLES BEST2』にも収録されている「交響曲第5296番」が流れる中、いよいよライブがスタート。勢いよく走って登場した小渕健太郎と、集まった観客からの声援に手をあげ応えながら登場した黒田俊介は、「轍」からステージ上を全力で走り回り「潮騒ドライブ」へ。「コブクロが、コブクロが帰ってきたぞ!ただいま!帰ってきましたコブクロです」と、待っていたファンへ復帰の第一声を伝えた。

「(コブクロは)ストリートから始めたから、もう一度スタートするときもストリートから始めたくて。ストリートライブはフリーライブだから、どうしてもフリーライブから始めたくてこのライブを決めました。今日はストリートライブのように楽しんでいただきたいです!」とフリーライブを復活ライブにした想いを語った。

「手紙」「流星」「To calling of love」とバラード曲が続くコーナーでは静まりかえった会場に、風の音と二人の歌声だけが響いていた。風にのって会場の外まで届いていた二人の歌声は、暑さを少し和らげてくれるほど透き通り、会場を包んだ。

そんな感動的なバラード曲のあと、黒田は「みんなを前に謝らなくちゃいけないことがあります!さんざんリハーサルをして途中でマイクを変えるはずが、そのまま歌ってしまいました!ごめんなさい。17年目ではじめて緊張したのかも!」と、思わぬ懺悔に会場からは笑いが起こった。

コブクロのライブでは恒例となっているウェーブが5万人で行なわれ、どよめきと拍手が巻き起こる。「Summer rain」「神風」「memory」とアップテンポの曲で大合唱に手拍子と会場が一体となり、大盛り上がりの中、ライブは幕を閉じた。

アンコールの声のかわりに歌われる「ストリートのテーマ」が自然と巻き起こる。コブクロのライブでは欠かせないシーンだ。ファンが歌う「ストリートのテーマ」の大合唱の中、指笛でそのアンコールに応えながら再登場。

「本当にうれしかったです!5万人のお客さんを前に、たしかなことを感じました。自分を見直す時間をもらって見えてきたことがたくさんあって、マイナスに考えてもそこから光を見つけていくことも知りました。来年にはツアーをやりたいと思っています!休みに入って最初何もやる気が起こらなかったのですが、人伝いに黒田が待ってると言われたんです。そうなんだと思ったらどんどんお客さんの顔が見えてきて…そして今日ここにたどり着きました!」と、小渕は力いっぱいに待っていてくれたファンへ感謝の気持ちを語った。涙をこらえながらデビュー曲である「-YELL- ~エール~」を歌う姿は印象的な瞬間だった。

そしてラストに披露された「ココロの羽」では、ファン同士が自然と手をつなぐアクションが沸きあがった。<こんなに会いたい 今すぐ会いたい>という歌詞の通り、待っていたファンに少しでも近づこうと客席の後ろまで走り、会場を1周しながら「ココロの羽」をファンに届けたふたりの姿は、ストリートライブをそのまま体現するコブクロならではの、感謝の気持ちを表す力いっぱいの姿となって、オーディエンスの目に焼き付いた。

◆コブクロ【インタビュー】産声を上げた秘蔵の名曲「ココロの羽」
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◆コブクロ・オフィシャルサイト
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