NOE、輝かしきキャリアを捨て、シンガー/作詞家として再出発

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倖田來未/サザンオールスターズ/久保田利伸/タッキー&翼/MAX/氣志團/LISA(m-flo)/DOUBLE & VERBAL(m-flo)/童子-Tなどなど、ジャンルの枠を超え数多くのシンガーたちのステージやPVへ参加。歌い手たちのパフォーマンスを支えるダンサーとして活動を続けてきたNOE。同時に、メルシャンやコーセー化粧品のCMから、ポルノグラフィティやMEGARYUなどのPVの振付演出も担当。他にも、パチンコ「CR戦国双天絵巻 華恋姫伝」のCGキャラクターモーションキャプチャー振付も行えば、指導者として、Sony Music新人育成ステージパフォーマンス指導/芸能プロダクション新人育成プログラム総合指導/城西大学付属城西高等学校ダンス部専任コーチなど、「ダンス」という分野での才能ある人たちの育成にも力を入れている。さらにモデルとして、東京コレクション(2009-10春夏)/Dickies(Dickies Girl)などへも出演してきた。

◆NOE画像

実は3年ほど前からNOEはダンサーとして表に出る活動を辞め、シンガー/作詞家として新たな道を描き始めている。これまでに「LOVE ME」「BLUE light☆」と2枚のシングルを発売。8月21日(水)には、NOEの魅力であるパワフルな歌声を全面に押し出した、ロックな息吹を抱かせる1stミニ・アルバム『MY WAY』を発売する。

ダンサーとしてある程度の地位を作り上げたNOEが、何故、踊り手として表へ立つ仕事をすべて捨て去り、ゼロからシンガーとして歩みだすという、あえて苦難の道を選んだのか?以下に記すのは、ミニ・アルバムのタイトルにも記した収録曲『MY WAY』へ詰め込んだ想いである。少し長くなるが、なぜNOEがシンガーとしての道を目指したのかの理由と意志が見えてくることから、ぜひ紹介したい。

「わたしは5歳のときにクラシックバレエを習い始め、その後ジャズやヒップホップなどのダンスを学んでというように、早い時期からプロのダンサーを目指してきました。チャンスをつかむまでには、たくさんオーディションを受けました。仕事をつかむようになってからも、「バックダンサーをやりたい」「振付師になりたい」「生徒にダンスを教えたい」などいろんな夢を掲げては、その夢を現実にしようと努力を続けてきましたし、その夢を全部叶えることも出来ました。もちろん、つかんだ夢を維持しながら進み続けることも出来たんですが、わたし自身「つねに新しい自分を求めたい」意識が強いことから、「ステージ上での表現をもっともっとレベルアップさせたい」と何時しか考えるようになり、そこから3年前に思い立ったのがシンガーとしての姿でした。

そのシンガーとしての道なんですが、わたし、ダンサーとして活動していく中、ある程度の地位まで上り詰めたこともあって、それを全部捨てて歌の道へ進んだとき、まわりからのバッシングも多かったんですよ。だけど、自分で「これをやる」と決めた以上、その意志を貫くためにも、わたしはそれまで積み重ねてきたダンサーとしての仕事を、当時の(ダンスの)パートナーや下の子たちに全部渡し、歌に関しては、本当にまっさらな状態で始めました。それくらいの覚悟を持ってないと、自分は新しい世界へ飛び込めなかったんです。

一度つかんだ財産をすべて捨てるのは、とても勇気のいることだと思います。わたしの場合、ダンサーをしていた頃は、名前付きの控室をいただければ、その控室にもスタッフの方がいて、それこそ「お水の銘柄は?」とまで聞かれる環境をいただけるまでの実績を重ねてきました。でも、過去の実績に一切頼ることなく、ゼロから歌の世界に飛び込んだときは、楽屋もなければ、着替えやメイクはトイレで済ませ、現場のスタッフさんもケアしてくれるわけじゃないように、わからないことはすべて自分で聞いて行動もすれば、本番前も荷物を全部持ちながらステージ脇へ待機。本番でようやくスポットを浴びて歌うという状況から始めました。

でも、ダンサーとして始めたときも最初は同じでした。何もない中から一つ一つ努力を積み重ね、先のような環境を作りあげたように、歌でも同じ経験を重ねながら歩み続け。この3年間の中、一緒に活動してくれる仲間や事務所のスタッフらと巡り合い、ようやくここまで来ることが出来ました。

『MY WAY』は、歌を始めたばかりの頃の、「誰がなんと言っても、やると決めた以上絶対にやってやる」という気持ちを書いた楽曲です。今でも『MY WAY』を歌うと、自分の原点の気持ちに戻れます。当時は自分自身に向けて書いた歌を、3年経った今、改めて今のNOEとして歌うことで、ようやく外の人たちに向けてこの想いを歌えるまでに気持ちが成長してきました」──NOE

1stミニ・アルバム『MY WAY』には、"心に掲げた夢をつかむためにNOE自身が抱き続けている強い意志"を詰め込んでいる。熱く感情をたぎらせる疾走感満載なロック・サウンドの上で、昂る感情を吐き出すようパワフルに唄いかけてきたNOE。反面、バラード曲では、今にも壊れそうな心模様のもと、切ない声色を通し、聞き手の胸を涙色に潤してゆく。躍動/刹那、その2つの表情を歌声を通して描きながらも、どちらにも共通しているのが、芯にあるのは"熱い感情の疼き"ということ。

「わたしの歌のすべてに共通しているのが、「先の見えない歌は唄いたくない」という意志なんです。「明るくパワフルに突き進む想い」はもちろん、NOEの歌は「つらく切ない環境の中にあってさえも、活路を見いだしていける歌」でありたいと思っています。それが、歌っていくうえで"NOEとしてポリシー"にしていること。たとえネガティブな感情を歌おうと、その先にはかならず光がある。だからこそ、心に居る闇や堕ちた気持ちだってリアルに描き出すことが出来る。わたしは、そう思っています」──NOE

この作品に触れることで気持ちが昂り出すのも、NOEの意志が導いてくれたこと。「ここからNOEは始まる」(NOE)と語るように、NOEという表現者を知るうえで必要不可欠な1枚が、ここに誕生した。最後に、彼女自身の語りによる全曲解説も記しておこう。

「太陽の道」
現代を生きるみんなの背中をポーンと叩くようなって言うのかな?たとえば朝の通学路の中、学校へ行くのをだるそうにしている子の背中を、「元気出して、行くよー!」ってバンと後ろから叩くのと同じ感覚?迷ったり戸惑っている人の背中を押す。そんな「心の栄養剤のよう元気を与えていける楽曲になって欲しい」との思いから、この歌を作りました。

「Crazy DA DA Dance」
「たとえ人とは進み方が違ってようが、みずからの夢をつかみたい」。真っ直ぐな想いのもと自分の道を歩いている人たちへ向けて、「この夢をつかみ取るのは自分次第」「軌跡だって、自分次第で起きるもの。だから一緒に進もうよ」という強い気持ちを、「太陽の道」以上に深く突き詰めた視点で書きました。これは、わたし自身の意志にも重なる想いです。

「アイ」
まだ目の前には見えてない(運命の)誰かのことを、ラブソングという形を通して歌ったんですけど。その対象は恋愛に限ることなく、「まだ見ぬ大切な相手や未来」を待ち望んでいる想いとして、わたしは捉えています。この「アイ」のように、まだ見ぬ未来に期待したいですよね。

「I'll be there」
ちょっと切ない気持ちを抱いた、失恋ソングのように作ったのが「I'll be there」。たとえ別れが訪れ、互いに離ればなれになっても、それぞれ、また新たな人生を描いてゆくものじゃないですか。この歌は、「自分の意志で立てれば、しっかり未来へ向かって歩いていけるはずだよね」という想いを込めた歌になっています。

「MY WAY」
「MY WAY」は、わたしがダンスを辞めて歌の世界へ飛び込んだときの気持ちであり、わたしのシンガーとしての原点となる想いを詰め込んだ歌。未来へ向かってゆくうえでの真っ直ぐで前向きなパワーが、「MY WAY」には詰め込められています。

ボーナストラック「太陽の道 feat.MIKI-LOW」
ボーナストラックでは、ラッパーのMIKI-LOW氏を迎えて制作しました。冒頭を飾った「太陽の道」が、「前に進もう」と心にパワーを与えてゆく力強いメッセージを持った楽曲なら、「太陽の道 feat.MIKI-LOW」は、同じ楽曲でも、MIKI-LOW氏のラップが加わったことで、みんなで大騒ぎしてゆく気分に浸れるパーティ・ナンバーとしても響いてきました。実際にライブで歌うと、本当にパーティしているようにメッチャその空間が盛り上がっていきますからね。

TEXT:長澤智典

『MY WAY』
2013年8月21日発売
NOEC-0003
1.太陽の道
2.Crazy DA DA Dance
3.アイ
4.I'll be there
5.My Way
6.太陽の道 feat. MIKI-LOW

<NOE LIVE>
8月25日(日)
@茨城県日立市河原子ビーチ「Naturally K」

8月28日(水)
@赤坂BLITZ
@東京ボーイズコレクション2013
http://www.tokyoboyscollection.com/


FM西東京 ラジオ新番組
「NOEの気まぐれmusic night!!」
FM西東京(84.2MHz)
毎月第2日曜日 18:00~17:00 オンエア

ラジオゲスト出演番組
2013.8.28(水)26:00~
bayFM78.0MHz「MOZAIKU NIGHT」

2013.9.9(月)19:00~
bayFM78.0MHz「K・WEST ENTAME GENERATION」

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