モーターヘッド「レミーよ、自分のことを大事にしろ」

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2013年に入って体調不良が続くモーターヘッドのレミーが、バンド・メイトから「自分を大切にしろ」と警告された。レミーはこの春、不整脈を治療するため胸部に植え込み式除細動器を取り付けたほか、夏には体調不良を理由にツアーをキャンセル。一時はレミー死亡説も流れた。

◆レミー画像

ドラムのミッキー・ディーは『Classic Rock』誌のインタビューでこう話した。「こういう一連のことを経験して、俺はこう言いたいよ。“レミー、いつになったら病気でいることにウンザリするんだ?身体を大事にするときが来たんだぜ”ってさ」

しかし、レミーには馬の耳に念仏。彼は「あんなこと何でもないぜ。終わったことだ。人からああしろこうしろ言われるのは嫌いなんだ。たとえ、そいつが正しかったとしてもな」と話した。「俺はまだ毎晩、マイクの前に立ち、プレイできる。よくなっているんだ。ツアーが始まるまでには準備万端だ」

レミーはまた、「もしツアーができない日が来たら?」との質問に「続けるつもりだ。多分、アルバムだけ作るだろうな。1966年以降のビートルズみたいになる」と答えた。

永遠のロッカー、レミー(67歳)にはこんな逸話も。2005年、極度の脱水症状と過労により病院へ運び込まれた際、マネージャーはこう話していた。「レミーは、いわゆる“健康的なこと”にはほとんど興味もなければ知識もなかった。レミーのような暴れ馬に対して、バランスの取れた食事や水分補給などいわゆる“健康なこと”について諭すのは簡単ではない。例えば一度、彼に野菜の重要さについて話したことがある。そのとき彼は、僕の目をまっすぐ見てこう言ったんだ。“なに言ってんだ。このポテト・チップスも野菜のひとつだろ”。こんな彼に、夏の暑い時期にはもっと水分を補給しなきゃいけないって諭すところを想像してもらいたい。まあ、ウィスキー&コークに氷をもっと入れるなど彼なりに努力はしていたようだけど」

モーターヘッドは10月、ニュー・アルバム『Aftershock』をリリース(英国発売10月21日)。11月7日からヨーロッパ・ツアーをスタートする。

Ako Suzuki, London
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