All You Need is Music、ビリー・ジョエルの音楽が色鮮やかに蘇る

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音楽があり、人生がある。「All You Need is Music 人生は音楽でできている」というテーマのもと、特定の年代に毎回フォーカスし、その時代に誰もが経験した音楽やアーティスト、そしてその音楽をいまどう楽しめばよいかに言及しているコラムを紹介するこのニュース。今回は1977年にフォーカスしたものを紹介しよう。

やや旧聞に属するので、ご存知の方も多いかもしれないが、そのニュースが届いたのは今年の3月末のこと。それは目を留めざるを得ないニュースで、一つは「ビリー・ジョエル、ライブ活動引退か?」というもので、もう一つはフィル・ラモーンの訃報だった。ビリー・ジョエルの記事はのちに修正され、「かつての自分ほどの力量がなくなったと感じる時、ミュージシャンはどうすべきか?」という想定の発言が誇張されたものとわかり、その後は2013年秋のイギリス・ツアーも発表され、ファンにとってはほっとひと安心といったところか。

フィル・ラモーンについては、ビリー・ジョエルのファンには説明不用の存在だろう。彼を一躍スターダムへとのし上げた、77年の『ストレンジャー(THE STRANGER)』から86年の『ザ・ブリッジ(The Bridge)』までの作品をプロデュースし、他にもポール・サイモン、ボブ・ディラン、ディオンヌ・ワーウィックなど、多くのアーティストの最高傑作と呼ばれる作品を生み出してきた名プロデューサー中の名プロデューサー。弦楽器やピアノなどを巧みに使った豊かな楽器の響き、ロックンロールの躍動感、ソフィスティケイトされたソウル・ミュージックの繊細な感触などをバランスよく配置した、情緒的でありながら知性的と言えるスマートな音。ビリー・ジョエルとの相性がぴったりだったことは、「素顔のままで(Just the Way You Are)」「オネスティ(Honesty)」など、ビリー・ジョエルの名曲のどれを聴いてもすぐにわかるはずだ。

ちなみに、そんなフィル・ラモーンが、唯一プロデュースを手がけた日本人アーティストの作品がある。それは松田聖子が海外進出を目指し、「SEIKO」名義で1985年にリリースした『SOUND OF MY HEART』で、ソングライターもアレンジャーもすべて当時のアメリカの一流ばかり。様々な事情から国内リリースにとどまるが、世界の名プロデューサーが日本に残した足跡として、ここで見直すのも面白いかもしれない…。

このビリー・ジョエルの音楽をいま高音質で楽しめる機器を紹介したコラムを詳しく知りたい人は、以下のリンクから。現在の高音質ポータブル・ヘッドホン・アンプとヘッドホンであの頃の音楽がどう蘇るのか。

1977年 Single Sales Ranking
No.1 ピンク・レディー「渚のシンドバッド」
No.2 森田公一とトップギャラン「青春時代」
No.3 ピンク・レディー「ウォンテッド」
No.4 沢田研二「勝手にしやがれ」
No.5 小林旭「昔の名前で出ています」



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