スティング「ポール・サイモンは僕の師だ」

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週末(2月8日)、ジョイント・ツアーをスタートしたポール・サイモンとスティングが、お互い影響を受け合った点について語った。

◆スティング、ポール・サイモン画像

スティングは、『Billboard』誌のインタビューでサイモンをこう称賛した。「学生のとき“Bridge Over Trouble Water”のレコードを買って、ポールの曲に夢中になった。彼は文学者であり文学的なソングライターだからね。“僕が目指すのはこれだ。こういうレベルに達したい”って思ったよ。よくフォーク・クラブで“I Wish I Was Richard Corey”なんて歌ってたんだ。だから、わかるだろ? 彼の曲を熟知してたんだ。いつか、その彼と知り合い、同じステージに立ったり一緒にツアーをやるなんて考えもしなかった。空想することさえなかったよ。彼は長い間ずっと僕の師の1人だった。いまでもそうだ。いまでも彼から学んでいる」

一方のサイモンはスティングについてこう語る。「彼のことを知ったのは、ポリスがアメリカで有名になってすぐにだよ。素晴らしいバンドだって思った。スティングってすごいなって。彼が全ての曲を作っているなんて知らなかった。バンドが解散したとき、興味深く見てたよ。ヒット・バンドやグループを辞めて、ソロ活動をスタートするなんて(笑)。どうなるのか、見てみたかった。彼はちゃんとしたトレーニングを受けたミュージシャンだ。あらゆるジャンルの音楽を好んでいる。遊びに行くと、バッハの曲なんかをプレイしているんだ。“いま何やっているか聴いてよ、バッハだよ”なんて言いながら。恥ずかしくて顔を伏せながら家に戻ったもんだよ。リュートを弾いてみようなんてアイディアが浮かぶなんて…。こっちはいまだ6弦のアコースティック(ギター)に四苦八苦しているっていうのに」

同じアパートメントに住んでいたのを機に親しくなり、チャリティ・コンサートでの共演、そしてこのジョイント・ツアーとコラボを発展してきた2人は、この先、共作も視野に入れているという。

<Paul Simon & Sting: On Stage Together>北米ツアーは3月16日まで続く。

Ako Suzuki, London

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