【インタビュー】Rico「魂で唄えるような歌手になりたいっていう気持ちが芽生えたんです」

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■自分を信じて突き進もうとしている感じが自分にピッタリ
■唄ってても自信が湧いてくるし勇気にもなります


──デビュー曲「Come & Get It !!」を初めて聴いたときには、自分のカラーをどうやって出そうと思いましたか?

Rico:デビュー曲だし、どういう風に唄おうかすごく考えました。歌詞を紙に書き出して、ここはどういう感情を込めようとか自分で思ったことを書き込んで、イメージトレーニングをしました。私自身、今までこのジャンルを唄って来たっていうものがなかったので、プロデューサーの多保(孝一)さんがU2とかジャニス・ジョプリンとかオアシスとか、他にも「70年代のこのバンドいいよ」って、いろんなアーティストのCDをくれたんです。それを聴きながら勉強もして。ただ、レコーディングの時は、テクニックを詰め込もうとか、そういう風には思っていなかったので、勘で唄ってるところもあるんです。考えすぎちゃうと訳わかんなくなっちゃうから。だから、その時に感じたことをそのまま唄いました。

──歌詞の中で共感するところは?

Rico:自分を信じて突き進もうとしている感じが自分にピッタリだと思いました。私の心のそのままかなって。唄ってても自信が湧いてくるし、勇気にもなります。完成したものを聞いたら、「こういう風に唄いたかった!」っていう感じでちゃんと唄えていたので、嬉しかったです。

──デビューシングルに収録されている4曲は、タイプの違う楽曲ですよね。ただ、全部、Ricoさんの等身大を唄っているような気がします。

Rico:はい。「フレンズ!フレンズ!」も、私と同年代の青春を唄っているので、同じ年頃の方は共感できると思います。ガールズ・トーク的な感じなので。この曲は歌詞のまま、楽しんでレコーディングできたんですよ。

──「デイジー」は可愛らしい曲ですね。

Rico:これが意外と難しかったんです。気持ちの変化を歌で表現するのも難しかったし。この4曲の中で一番難しかったです。失恋の曲って、今までレッスンする中で唄ったこともあったんですが、自分で振って後悔するということを経験したことがなかったので。でも、何度も自分で歌詞を書き出して、頭に入れて、想像して唄いました。

──「I Will」はどうでしたか?

Rico:最初に音源をもらったときは歌詞が入ってなかったんです。適当な英語だったので、「この曲を聴いて、どんな歌詞の歌を唄いたいか教えて」って多保さんと作詞のjamさんに言われて。切ないけど、最後まで聴くと前向きになれる曲だなと思ったので、遠距離恋愛していて淋しいけど、大切な人を信じて頑張る女の子の曲にしてほしいってメールで伝えたら、これが上がってきたんです。だから、自分でも気持ちが込めやすかったので、唄いやすかったです。

──なぜ遠距離恋愛が浮かんだんだろう。

Rico:ポロンポロンって聞こえてくるアコギの音色ですかね。切ない感じがするし、誰かを思いながら弾いている感じがするじゃないですか。それで遠距離恋愛かなって。

──Ricoさん自身が今、家族と離れているからっていうのもあるんじゃないの?

Rico:う~ん。それはすごくありましたね。「アニー」をやってたときも、お父さんとお兄ちゃんは実家に残っていたので。今も一人暮らしで淋しいこともありますから。基本的に私は一人が好きなんですが、最近やっと家族のありがたみがわかってきたんです。お母さんって、こんなに大変だったんだなとか。そういう感謝の気持ちもあるし、地元の友達とも離れているので、淋しいけど頑張ろうっていう気持ちもあったので、唄いやすかったです。

──自分の経験が反映された曲ですもんね。作詞をしてみたくなったんじゃないですか?

Rico:はい。今も、毎日を振り返って、その日に感じたことを日記のように書き留めているんですよ。それを一曲の完成した作品にしてみたいっていう思いはありますね。日記って、自分の発見にもなるんですよ。「私ってこんなこと考えてたんだ!」って。今、自分探しの途中なんでしょうね。

──夢は見つかって、今、必死で頑張っている最中だけど、自分はまだまだ探しているんですね。

Rico:はい。新しい自分を探しつつ、今までの私も残しつつ、進化していけたらいいなぁと思っています。

取材・文●大橋美貴子


「Come & Get It !!」
7月23日(水)発売
TECI-347 / 定価:\1,200+税
1.Come & Get It !!
2.フレンズ!フレンズ!
3.デイジー
4.I Will

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