【機材レポート】B'z、松本孝弘ギターサウンドシステムの全貌

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B'zが7月26日(日)、ナゴヤドームにて全国ツアー<B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT->のファイナル公演を開催した。先ごろ公開した速報レポート、詳細レポートに続いて、ステージ上にセットされていた松本孝弘機材システムの全貌をお届けしたい。

◆B’z 画像

【松本孝弘──GUITAR】
<B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT->で松本孝弘が使用したサウンドシステムは、基本的には<B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER->時のシステムを踏襲してアップデイトされたものだ。ギターに関して言えば、ソロアルバム『New Horizon』で使用されたTak Matsumotoファイヤーバードが、アルバム『EPIC DAY』収録曲演奏時などに使用されるなど、新機材として投入されていた。Tak Matsumotoファイヤーバードは今回のツアーで色違いの3本が使用されており、カラーリング以外のスペックはすべて統一されている。なお、チューニングは基本的にレギュラーだが、「RED」が全弦半音下げ+6弦のみさらに1音下げのC#、「ZERO」はスライド使用のためオープンA(EAEAC#E)、「Las Vegas」「愛のバクダン」は半音下げだ。


▲<Gibson Tak Matsumoto Firebird Trans Black Burst prototype #3(※写真左)>
わずかに縮小したファイヤーバード・スタイルのボディにレスポールのヘッドストックを採用したTak Matsumotoオリジナルモデル。ピックアップにはハムバッキングのTak Matsumotoバーストバッカーを搭載している。こちらは「アマリニモ」「Exit To The Sun」「Black Coffee」「イチブトゼンブ」で使用。他の2本と比較して、丸みのある音色が特徴だ。

▲<Gibson Tak Matsumoto Firebird Vintage Sunburst #1(※写真右)>
Tak Matsumotoファイヤーバードの1号機。マホガニー材のネックはグリップにTak Matsumotoダブルカッタウェイを踏襲したシェイプを採用。マホガニーボディー表面にはフレイムメイプルを貼り合わせているほか、セットネック構造も全タイプ共通だ。こちらは「君を気にしない日など」「Man Of The Match」「EPIC DAY」で使用。シャキっとした音色が特徴。


▲<Gibson Tak Matsumoto Firebird Red prototype #2(※写真左)>
コントロールは2ボリューム1トーンを採用しているほか、トグルスイッチをレスポールと同じく低音弦側に配置している。こちらは「ultra soul」「スイマーよ!!」「BURN」で使用するなど『EPIC DAY』収録曲以外で使用された。ハイ上がりの硬い音色が特徴。ちなみにボディ裏に貼られた金属製の円形プレートはバックル傷などからボディを保護するためのもの。

▲<Gibson Les Paul Standard 1961(※写真右)>
SGシェイプの本ギターは、1961年の開発当初レスポールと呼ばれていた最初期のもので、トラスロッドカバーに“Les Paul”の刻印が。ツアーファイナルでステージに登場することはなかったが、同ツアーでの「Classmate」演奏時に使用。松本孝弘生まれ年のモデルでもある。


▲<Gibson 1958 Les Paul Chambered Lightly Figured Top Washed Cherry #CR87124(※写真左)>
1958年製をモチーフとした2007年モデルは虎目のメイプルトップにウォッシュドチェリーのフィニッシュが美しい。特徴はボディ内部に空洞箇所が設けられたチャンバー構造で、軽量にして鳴りが豊か。「RED」「TIME」「Blue Sunshine」ほか、ツアーファイナル以外では「Don't Leave Me」演奏時に使用された。

▲<Gibson Les Paul 1957 Gold Top Reissue #1-8283(※写真右)>
1957年製をモチーフとした1991年製ゴールドトップは2008年のライヴツアー<B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS ->でも使用されたもの。今回はサブステージで演奏された「ZERO」のみで使用。オープンAチューニングでスライドギター用として活躍した。


▲<Gibson Tak Matsumoto Double Cutaway prototype CUSTOM EBONY #2007-4(※写真左)>
オリジナルのボディシェイプによるシグネチャーモデルTak Matsumotoダブルカッタウェイは、その名の通り、左右非対称のダブルカッタウェイが特徴。本ギターはヘッドストックのダイヤモンドインレイやエボニー指板+ブロックインレイなど、LPカスタムの仕様が反映されている。こちらは「NO EXCUSE」「熱き鼓動の果て」「有頂天」で使用。

▲Gibson Tak Matsumoto Double Cutaway GOLDTOP AGED #TAK G001(※写真右)>
Tak Matsumotoダブルカッタウェイは2ボリューム、1トーンのコントロールややや薄めのグリップなどの仕様も全モデルに共通。こちらのゴールドトップはエイジド加工が施されたものでパワフルなサウンドが特徴だ。「YOU&I」「HEAT」ほか、ツアーファイナル以外では「love me, I love you」演奏時で使用。


▲<Gibson Flying V Korina 50th Anniversary 2008>
コリーナ材を使用したフライングVが1958年に発売されてから、50年後の2008年に100本限定で生産されたアニバーサリーモデル。松本自身が購入したという本ギターは、自身の長いキャリアの中で初のフライングVとなる。当初、今回のツアーで使用する予定はなかったとのことだが、リハーサルで出した音色がマッチして採用となった。「Las Vegas」「愛のバクダン」で使用。


◆【松本孝弘──AMPLIFIER+EFFECTOR】へ
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