クリッシー・ハインド「女性にも非がある」発言が波紋

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クリッシー・ハインドが、自身の経験も踏まえ、性的暴行を受けるのは女性側にも非があるような発言をし、物議をかもした。

◆クリッシー・ハインド画像

クリッシーは『The Sunday Times』紙のインタビューでこう話した。「もし私が控えめな服装で大人しく歩いていて、誰かに襲われたら、それは彼ら(加害者)が悪い。でも、もし私が派手な格好や言動をしていて、刺激的だったなら、それはすでにタカが外れている人を誘惑していることになる。そんなことしないで。ちょっと!こんなの常識よ」

クリッシーは21歳のとき、アルコールとドラッグでハイだった状態で、バイク族からパーティーへ誘われついて行き、暴行されたそうだ。彼女はこのことについて、間もなく出版される自伝『Reckless: My Life As A Pretender』の中で、「私は全ての責任を負っている」と綴った。

『The Sunday Times』紙のインタビューでも、加害者たちを非難するのではなく「彼らはバイク族よ。火遊びしたら火傷する。当たり前のことでしょ?」「私は物議をかもすようなことは何も言ってないと思うわ」と話した。

この発言に対し、同じく女性ロッカーで、最近、過去にマネージャーにレイプされたことがあると明かしたザ・ランナウェイズのジャッキー・フォックスは「危険なメッセージだ」と警告を発した。

彼女は、「レイプ被害者から私のところにメッセージが届くけど、彼女達の多くは“自分のせいだっていつも思っていた”って言っている。私たちはすでにそう考えているのよ。これはレイプや虐待の経験者に、“ああ、その通り。君のせいだ”って言うようなものだわ。でも、そんなことはない」との声明をYahoo Musicに掲載した。

また、暴行被害者の女性を支援する団体Violence Against Woman Coalitionは、このような考えがあるため、性的暴行の被害を訴える女性は10%しかいないと、『Sky News』に話した。「多くの女性が自分を責めており、警察に通報しません。彼女達は、“自分は悪くなかったのかわからない”と考えています」「女性の言動は、暴行をしていいとの理由にはなりません」

同じく被害者支援団体Victim Supportも、こう訴えた。「性的暴行の被害者は、自分のせいだったと感じるべきでも、感じさせられるべきでもありません」

Ako Suzuki
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