【ライブレポート】ASH DA HERO、メジャーデビュー一発目のライブで宣戦布告「世界で戦いたい!」

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12月4日、ASH DA HEROが東京・TSUTAYA O-Westにてニューアルバム『THIS IS A HERO』のリリース記念イベント<IS THIS A HERO?>を行なった。本作をもってメジャーデビューを果たしたASH DA HEROの門出を祝うべく、オープニングアクトとしてOutside dandy、ゲストアクトにFo’xTailsとMade in Asiaの計3組が招かれた。

◆ASH DA HERO ライブ画像

ASH DA HEROとは、先日VAMPSによるツアー<LIVE 2015-2016 JOINT 666>のジョイントアクトとして東京・ZEPP TOKYOでのステージに立ったソロアーティスト。圧倒的なパフォーマンスと愛すべきキャラクターでBLOODSUCKERS(VAMPSファンの総称)を虜にしたというのは記憶に新しいところだ。彼が注目を浴びているということは、このリリースイベントに集まった関係者の人数と比例するだろう。ワンマンライブではないというのにも関わらず、ステージを一目観ようと多くの人々がTSUTAYA O-Westに足を運び、2階席は埋め尽くされていた。

転換中、会場内に流れる『THIS IS A HERO』の収録曲に合わせて、拳を突き上げたり頭を振ったりとファンは準備万端といった様子。だんだんとBGMが大きくなることで流れる空気が緊張感を増していく。照明が落ちると満を持してASH DA HEROが登場し、ライブがスタートした。サポートメンバーによる演奏に同期が加わることで極厚のサウンドが生まれ、そこに重なる歌声はまさに絶品。「反抗声明」で激しくシャウトしたかと思えば、「GOOD MORNING HELLO GOOD BYE」では心に染み渡る温かい声を響き渡らせる。涙を流しながら耳を傾けるファンの姿も見られ、人の心が動かされる様に感銘を受けた。デビュー前に行なったインタビューの際、「ライブで歌えない歌をレコーディングしてはいけないと思う、本当にリアルな歌をパッケージしたかった」という理由からCDは一発録りだと明かしてくれたのだが、ファンを前に生で披露される歌声が“CD以上”であるというのは言うまでもない。ステージを見つめるたくさんのキラキラした瞳がそれを物語っていた。


いつも以上に豪快にマイクスタンドを振り回したり、客席に飛び出していきそうなほどに柵に身体を乗り出すという、デビューの喜びを全身で表現しているかのようなパフォーマンスが繰り広げられ、会場を巻き込んでいく。曲間では、「メジャーデビューおめでとう!」という声援が飛び交った。ASH DA HEROは対バンのメンバーからもたくさんの祝福の言葉を受け感激していると話しつつ、「みんなの応援のおかげでこうやって今日もステージに立たせてもらえてます。おめでとうはこっちのセリフなんだよ。君たちが信じて観にきた男っていうのはきっと間違いなかったんだ! だからメジャーにいけたんだ! みんなのおかげだ! ありがとう!」と誠意を込めて感謝の気持ちを伝えた。

この日、ラストナンバーの前にASH DA HEROからは「アジアで1番かっけーロックンローラーとして世界で戦いたい!」と宣戦布告とも言える発言が飛び出した。奏でられる音と熱気に共鳴するかのようにはためくバックドロップが目に入り、「ZEPP TOKYOのステージに自分のバックドロップを掲げたい」と話した彼の言葉を思い出した。これからステージをどんどん大きくさせ、ステップアップしていくであろう姿が目に浮かぶ。「ASHありがとう!」繰り返されるファンからの感謝の声が響く中、デビューイベントは大盛況で幕を閉じた。

「日本のロックシーンをこれからオレがおもしろくしてやろうと思うんで、これからもついてきてください、よろしく!」──ASH DA HERO


text:高橋ひとみ(BARKS)

■セットリスト

M-1「THIS IS LOVE」
M-2「結局なんにもやれてない」
M-3「Spawn」
M-4「反抗声明」
M-5「HERO IS BACK 2」
M-6「WAKE UP ROCK AND ROLL BAND」
M-7「GOOD MORINING HELLO GOODBYE」
M-8「BABY GOOD NIGHT」
M-9「からっぽの街」
M-10「Prologue」



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