いい音爆音アワー vol.66「細野晴臣特集」

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爆音アワー
いい音爆音アワー vol.66 「細野晴臣特集」
2016年5月11日(水)@風知空知
日本ロック史上の重要バンドと言えば、まず挙げられるのが”はっぴいえんど”と”YMO”でしょう。前者は日本語のロックというものを確立したバンドであり、後者は音楽にテクノ・ポップという新しい可能性を広げることで、世界レベルで影響を与えたバンドですが、その2つともを、発起人として結成し、リーダーとして牽引したのが細野晴臣氏ですね。
それだけでもすごいことなのですが、彼はさらにソロ・アーティスト、ベーシスト、作曲家、プロデューサーとして、60年代後半から現在に至るまで休むことなく、常に高品質な音楽を作り続けてきました。日本の音楽界の至宝と言っても過言ではないくらい、スペシャルな音楽家であります。
福岡智彦 (いい音研究所)

セットリスト

  • はっぴいえんど「風をあつめて」
    45年の風雪を経ても色褪せない名曲そして名演奏。
  • 細野晴臣「薔薇と野獣」
    本格的な自宅レコーディングは日本初でしょう。
  • 雪村いづみ「胸の振子」
    日本らしい名曲と、ポップでしっかりした演奏、こういう出会いが大好きです。
  • 荒井由実「たぶんあなたはむかえに来ない」
    このアルバムの中では地味な曲。でも、実にかっこいいです。ボーカルのリバーブはもっと少ないほうがいい(笑)。
  • 小坂忠「ほうろう」
    当時19歳の矢野顕子さんが旧姓でピアノを弾いて。後に彼女もカヴァーしている曲です。
  • 久保田麻琴と夕焼け楽団「ハイサイおじさん」
    ヒットする2年も前にカヴァーしたという先見の明。細野さんのトロピカル志向に大きく影響。
  • ティン・パン・アレイ「Yellow Magic Carnival」
    この時点(1975年)で既に「イエロー・マジック構想」が芽生えていた。
  • 吉田美奈子「かたおもい」
    このころ名盤が多かった理由のひとつは確実に、"ティン・パン・アレイ"の存在だと思う。
  • 細野晴臣「香港ブルース」
    「チャンキー・サウンド」=ニューオリンズのごった煮料理ガンボに対する「ちゃんこ」+「ファンキー」
  • いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー「真夜中のアマン」
    橋本淳さんや萩田光雄さんなど歌謡界の大御所とのコラボ♪
  • 山下達郎「LOVE SPACE」
    ポン太さんと細野さんの組合せは珍しい。細野ベースの盤石のグルーブに注目(耳)♪
  • 大貫妙子「海と少年」
    これも細野ベースに注目。そしてYMOの3人が演奏。
  • 【追悼コーナー】冨田勲「リボンの騎士」
    アニメ主題歌でいちばん好きな曲。アレンジもとてもステキです。
  • Yellow Magic Orchestra「FIRECRACKER」
    当時はあの細野さんが電子音楽?とちょっと驚きましたが、マーティン・デニー(=トロピカル)+ディスコ(当時ブーム)、と自然な流れなのです。
  • YMO「CUE」
    やや地味だけど細野さんはYMOのベストと公言。
  • 山下久美子「赤道小町ドキッ」
    作曲クレジットのみですが、実はギター以外のサウンドはすべて細野さんが指示しています。
  • 細野晴臣「SPORTS MEN」
    サンプリング時代へ突入。
  • 松田聖子「硝子のプリズム」
    「セキトウオウリョクセイランシ」という歌詞には参りました!
  • 細野晴臣「ANDADURA アンダドゥーラ」
    「観光音楽」の究極が「オムニ・サイト・シーイング=全方位観光」。細野さんはいつも命名のセンスがいい。
  • HIS「恋人はいない」
    坂本冬美さん、キヨシローとの異色のユニット。坂本さんが唄うポップスは実に色気があってよろしい。
  • 森高千里「Hey! 犬」
    「居ても いぬ」。森高はやはりただ者ではありません。
  • Sketch Show「Do You Want To Marry Me」
    シンセとコンピュータでつくる柔らかい音楽。
  • ハリー細野&ワールドシャイネス
    「Flying Saucer Breakdown」
    細野さんの唄は声に円熟味が増し、リズムに切れ味が増して、とてもよくなってきた。
                        
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