【インタビュー】白猫プロジェクトCD第2弾に浅井P、「キャラクターが目に浮かぶぐらいのものに」

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大人気スマートフォンゲーム「白猫プロジェクト」のゲーム内イベント「私立茶熊学園」初の公式CD「校歌斉唱!私立茶熊学園/茶熊学園生徒一同と学長」(2016年1月発売)に続き、2016年5月30日(月)にAmazon.co.jp限定で、『新入生歓迎!私立茶熊学園 赤盤』『新入生歓迎!私立茶熊学園 青盤』が同時発売された。“赤盤”には、1期からミラ(CV.下田屋有依)、カモメ(CV.本多陽子)、2期からツキミ(CV.佐藤聡美)、マール(CV.種崎敦美)の4人の人気女子キャラクターが参加。一方“青盤”は、1期からザック(CV.中島ヨシキ)、クライヴ(CV.三浦勝之)、2期からヨシュア(CV.田村睦心)という3人の人気男子キャラクターが参加している。“女子”“男子”による今回のリリースは、まさに茶熊学園ならではの試みであり、白猫ファンならぜひとも入手したいアイテムだろう。

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今回BARKSでは、白猫プロジェクトのプロデューサーであるコロプラ浅井Pへのインタビューを実施した。前回の「校歌斉唱!私立茶熊学園/茶熊学園生徒一同と学長」の取材時には、茶熊のCDデビューに対して「白猫のさらなる可能性」と表した浅井Pが今作に思うこととは? さらには、白猫プロジェクトの新たな動きについても話してくれている。

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■作曲されている方のほうから、“このキャラクターだったら、こういう曲はどうですか?”
■と提案を受けたという珍しいケースでした



──まずは、「白猫プロジェクト」の公式CD第1弾である前作「校歌斉唱!私立茶熊学園/茶熊学園生徒一同と学長」にどんなリアクションがあったのかというところから教えていただけますか?

浅井P:「白猫」としては、“CDリリース”というのは異色な取り組みではあったので、はじめはよくわからないところもあったかと思うんですが、実際に曲を聴いていただいたり、CDを手に取っていただいたりした後には、非常に好意的なご意見をたくさんいただきました。発売直後に行なったラゾーナ川崎でのイベントも好評をいただきまして、また新たな一歩を踏み出せたのかなと思いましたね。「今後しっかりとやっていきたい」という決意みたいなものを新たにしたところもあったと思います。

──そんな中で、早くも第2弾の登場になるわけですが、今回は『赤盤』『青盤』を2枚同時発売ということで。どういう作品にしようと考えていらっしゃったんですか?





浅井P:前作は、どちらかというとテーマソングというか。「茶熊学園」のメンバーがみんなで一斉に歌うというニュアンスが強かったんですが、今作は、キャラクター達にフォーカスしていこうと考えていました。世に言う「キャラソン」になるんですけども、前回のオールスター版とは違う、少し掘り下げた楽曲、作品になったと思います。

──『赤盤』には、1期のミラ(CV.下田屋有依)とカモメ(CV.本多陽子)、2期のツキミ(CV.佐藤聡美)とマール(CV.種崎敦美)の女性陣4人が歌う「春風吹き抜け、ぼくらは大人になった。」が、1曲目に収録されています。この4名のキャラクターはどういう流れで決まったんですか?

浅井P:1期と2期のキャラクター両方を入れたいというのがまずあったんですが、曲調的に元気なものにしたいというところもあり、マールは合うんじゃないかと。あとは、やっぱりツキミは外せないでしょ?とか、個々のキャラクターの個性や人気度によって決まったところもありました。それと全体的な視点から、こういう組み合わせでユニット的に届けたいという、両面から考えていきました。

──楽曲に対して、浅井さんからの提案や要望もあったんですか?

浅井P:これがおもしろくて、逆だったんですよ。というのは、作曲されている方が「白猫」で遊んでくださっていて、“このキャラクターだったら、こういう曲はどうですか?”っていう提案を、かなりぶつけてくださったんです。それに対して、こちら側からまた戻させていただくというキャッチボールの中で出来上がっていくことが多かったんですよね。普通は、こちら側から“こういうイメージなので、こういう曲を作ってください”というケースが多いと思うんですが、こういった珍しいケースで作品が出来ていくというのは素晴らしいことなんじゃないかなと思いますし、我々にとっても幸せなことだなと思いました。

──2曲目には、ミラをフィーチャーした「お願いシスター!」が収録されていますが、キャラクターを掘りさげようとなったときに、まずはミラ様を、という流れだったんですか?

浅井P:ミラ様の曲は、まさにお話ししたような形といいますか。掘り下げていこうという話になる以前に、“これ、ミラ様に歌ってほしいんですよ!”って、最初からこの形で提案していただいたんですよ。しかも、最初の「もやし」のところも含めて(笑)。

──まさにゲームをやっている方ならわかる部分がピックアップされていたと(笑)。

浅井P:僕としては、最初に聴いたときに、あの「もやし」のノリで最後まで行くのかなって思ったんです。よくあるじゃないですか。アルバムの真ん中ぐらいにある、口休めみたいな1分ぐらいの曲。あの感じかなと思っていたら、そこから急にいい曲の流れになっていったので本当に驚いて(笑)。“そこがいいんですよ!”って嬉々として作曲の方がお話しされていたので、これはもうミラ様以外ありえないなと。そういう意味でも、すごく幸せに作られた曲なんじゃないかなと思いますね。


──そして、『青盤』には、1期のザック(CV.中島ヨシキ)とクライヴ(CV.三浦勝之)、2期のヨシュア(CV.田村睦心)の男性陣3人が歌う「終わらない冒険へ」が、1曲目に収録されていて。『赤盤』は2曲ともポップス色が強いですが、『青盤』はロック色が強いですね。

浅井P:“ザックが歌うならこういう感じじゃないですか?”というベースができていたので、もし一緒に歌うのであれば、このメンバーなんじゃないか?と。ザックと言ったらロックでしょ?という、お客様のイメージもあると思いましたし。

──もう一曲は、そのザックが歌う「Breaking Dawn」が収録されます。

浅井P:今回のお話をいただいたときに、事前にたくさんの曲をドドドドド!っと聴かせていただきまして。その中にこの曲もあったと思うんです。……これは僕の想像ですが、もしかしたら第一弾を作っている最中から、作曲の方は茶熊の音楽リリースに対してかなりいろんなことを考えていらっしゃったんじゃないかな?っていう気がするぐらい、本当にすごい量だったんですよ。しかも、どの曲もキャラクターのことをしっかりと考えたうえでの曲だったので、聴いていて、うんうん、わかるわかるということがかなりあって。


──そこから、より完成度を高めていくために作曲チームとのキャッチボールをされていったということですね。

浅井P:はい。曲調もそうですが、歌詞に関しては要望をかなり出させていただきました。今回のCDを手に取っていただく方は、やはりそのキャラクターが好きだからだと思うんですね。それなのに、このキャラはこんなんじゃない!って思われてしまうと、それは僕らにとっても、お客様にとっても悲しいことなので、そこは絶対にないようにしたかったですし、曲を聴いた瞬間にそのキャラクターが目に浮かぶぐらいのものになるといいなという想いもあったので、そのキャラクターのつもりになって、ガツガツとオーダーしてしまったところもあって。

ワーナー担当:コロプラの方から“こういうほうがいいんじゃないか?”っていうお話が来て、こちらとしてはちょっとドキドキする瞬間もあったんですよ(笑)。でも、作曲チームは「白猫」が好きなのもあって、“なるほど! そういう考え方なんですね!”って前向きに曲を作り直したりしていました。

浅井P:本当にありがたいことだなと思いました。

◆インタビュー(2)へ
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