カシオ、アコースティック楽器の音の魅力も表現する新開発AiX音源を搭載したハイスペック電子キーボード

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高品位な音色と豊かな表現力を備えた新音源「AiX音源」と、迫力あるサウンドが楽しめる新音響システムを搭載したハイスペックな電子キーボード「CT-X5000」「CT-X3000」が、カシオ計算機より登場。4月中旬より発売される。

スピーカーを囲む赤のデザインが印象的な「CT-X5000」と「CT-X3000」は、電子ピアノの音源開発で培ったノウハウを生かして、電子キーボード向けに新たに開発した「AiX音源」を搭載したキーボード。カシオは、グランドピアノさながらの美しい音色と豊かな響きを可能にする「AiR Grand音源」を搭載し、鍵盤や弾き心地を追求した電子ピアノ「CELVIANO Grand Hybrid(セルヴィアーノ グランドハイブリッド)」を2015年にリリースしているが、この技術が新音源にも生かされている。

音の響きを感じられるパワフルな低音からクリアな高音まで高品位な音色を内蔵。新LSIの高い演算能力を生かし、ピアノの打鍵による心地よい音色変化やドラム演奏の空気感、ストリングスの広がりなど、アコースティック楽器が持つ音の魅力を自然に表現する。鍵盤数は両モデルと61鍵で、最大同時発音数は64。

多彩な音響効果も魅力の一つ。さまざまなアルゴリズムを組み合わせた100種類の高性能なDSPにより、豊かな表現力で自分好みの演奏が可能となった。さらに大型マグネット搭載のバスレフスピーカーと最大15W+15Wの大出力アンプ(CT-X5000)も備え、家庭だけでなくスタジオや教室などの広い場所での演奏にも対応する迫力のサウンドを実現している(CT-X3000のアンプはは6W+6W)。

多彩な音楽ジャンルに対応できるよう、800種の音色と235の種のリズムを搭載。作曲、アレンジからライブ演奏まで、幅広い活用が可能。音色やリズムなどの設定を128セット登録できるレジストレーション機能も備える。そして、イメージを具現化する作曲・編曲機能にも注目。思いついたフレーズを録音し、4つのパッドからワンタッチで呼び出せるフレーズレコーダー機能や、最大で42パートをコントロールできるミキサー機能を搭載する。また、17トラックのMIDIシーケンサーを使用して、最大10曲までのオリジナル曲を録音可能となっている。

拡張端子としては、サスティンペダルに加え、エクスプレッション・ペダルも使用可能なアサイナブル端子のほか、オーディオ入力端子、PC接続用のUSBホスト端子も装備。USBメモリにも対応しているので、本機で制作したデータの受け渡しもカンタンに行える。

ユーザーインターフェイスでは、レジストレーション機能を強化、4種のフレーズパッドを搭載するほか、タップテンポ、トランスポーズ、オクターブなどをダイレクトに扱えるボタンも用意。ステージやライブでの演奏だけでなく、演奏表現力が重視される音楽学校や音楽教室での使用にも適したデザインとなっている。

「CT-X5000」と「CT-X3000」のおもな違いは、アンプ出力、エフェクト数、ユーザーリズム数、入出力(ヘッドホン出力に加えCT-X5000のみラインアウトとマイク入力を搭載)など。また、「CT-X5000」は、音色とエフェクトのダイレクトセレクトボタンを備えるほか、グレーメタリック塗装を施し、全体的に高級感のある印象に仕上げている。


▲「CT-X5000」は、10cm×2スピーカー、12W+12Wのアンプを搭載。液晶パネルの両側にもボタンが用意される。サイズが948×384×116mm、重量が7.0kg。


▲「CT-X3000」のみ電池駆動が可能(単一電池×6本使用)。スピーカーは10cm×2、アンプは6W+6W。サイズ/重量は948×384×116mm/6.9kg。

製品情報

◆CT-X5000
価格:オープン(市場想定価格 55,000円前後 税別)
◆CT-X3000
価格:オープン(市場想定価格 33,000円前後 税別)
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