RADWIMPS野田洋次郎、友人・松田龍平との共演は「普通に恥ずかしかった」

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▲左から瀬川晶司、松田龍平、野田洋次郎(RADWIMPS)、豊田利晃

映画『泣き虫しょったんの奇跡』ヒット祈願イベントが4月9日、東京・鳩森八幡神社 将棋堂前で行なわれ、松田龍平、野田洋次郎(RADWIMPS)、監督・豊田利晃、原作者・瀬川晶司が登壇した。

◆イベント画像(全8枚)

同映画は、アマチュアからプロへと編入した異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的作品『泣き虫しょったんの奇跡』(講談社文庫刊)の映画化作品。幼い頃から将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川が、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇段できない者は退会」という新進棋士奨励会の規定により、26歳にして人生の目標を失い社会の荒波に放り出されるも、再び夢を実現させるために周囲に支えられながらひたむきに挑戦していく前人未踏の“奇跡”を描いた作品だ。松田は瀬川役を演じ、野田は主人公のプロ棋士編入試験を陰ながら支える親友であり最大のライバル・鈴木悠野役として登場する。

イベントの舞台となった将棋堂は、将棋の技術向上を目指す人々の守り神とし、将棋界の繁栄を願って日本将棋連盟と神社が協力して昭和61年に建立したもの。室内には御影石の将棋盤の上に立った欅製の大駒が安置され、その奥に氏神の八幡神が祀られており、この場所でヒット祈願が行なわれるのは将棋映画としては今回が初だという。まず神職による祈祷が実施され、その後囲み取材が行なわれた。

プライベートでも親交がある松田と野田。最初の挨拶で野田が「こんな雲ひとつ無い天気のもと、ヒット祈願ができてすごく嬉しく思います。ありがとうございます」とコメントした後に、今の心境を聞かれた松田が「気持ちのいい日差しの中、ヒット祈願ができて良かったです」と真似すると、野田が「それ、もう俺が言った」と突っ込む。また、野田との初共演の感想を聞かれた松田が、「おもしろかったです。やっぱりすごいなあと思って。才能が溢れ出てるなあと」と褒めると、野田が「いい加減にしろよ(笑)」と返すなど、仲睦まじい様子で場を和ませた。


じゃれ合うように話していた2人だが、改めて松田が「ミュージシャンとは思えないというか、逆に役者じゃないからこういう空気感が出せるのかなと思ったし、プライベートで結構交流があったんでそれがまた違う意味で邪魔をしたというか」と明かす。それに対して野田は「普通に恥ずかしかったですね」と照れくさそうに語った。

また、監督が野田の演技について「ミュージシャンの人はやっぱりリズムがあって、野田くんのようなビッグなミュージシャンは客席の前で慣れているじゃないですか。物怖じしないし。芝居がすごくナチュラルだったんですよね。いろんな役者さんがいっぱい出ているんだけど、タイプがひとりだけ違うみたいな。すごく新鮮な感じで僕は満足してます。すごくいい芝居したんじゃないかなって」と賞賛を送る場面も。撮影現場には、原作者・瀬川もたびたび訪れていたそうで、野田は「瀬川さんはプロの棋士で基本的に孤独な闘いだと思ってて、ミュージシャンも意外とずっとひとりで作る作業だったりするので、そこって似てますよね。映画って現場はいろんな人がいて、一緒に作ってる感じがして楽しいですよねって話をしました」と瀬川との交流について振り返っていた。

最後に松田が「将棋の楽しさを知らない人がどこまで楽しめる映画になるのかなという、そこが気になってたんですけど、完成作を観て間違いないなと思いました。瀬川さんの半生と、奨励会でがんばっている熱い棋士たちの映画なので、その思いを感じられる映画になったなと」、野田が「どんな人が観ても間違いなく響くし、自分の人生を振り返ったり、この作品に思いを馳せる映画なんじゃないかなと思います」と自身たっぷりに語りイベントを締めくくった。

映画『泣き虫しょったんの奇跡』は、2018年秋より全国ロードショー。

撮影◎BARKS



▲映画『泣き虫しょったんの奇跡』ティザービジュアル

映画『泣き虫しょったんの奇跡』

2018年秋より全国ロードショー

監督:豊田利晃(『青い春』『クローズEXPLODE』)
脚本:瀬川晶司『泣き虫しょったんの奇跡』(講談社文庫刊)
音楽:照井利幸
出演:松田龍平 野田洋次郎 永山絢斗 染谷将太 妻夫木聡 松たか子 イッセー尾形 小林薫 國村隼
製作幹事:WOWOW/VAP 制作:ホリプロ/エフ・プロジェクト
(C)2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社
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